まいたびレポート
2019年5月18日
『道を愛してやまない石井あつこさんと廃道を歩く』

人生初の世界「廃道」

皆さんは、最近何か“初めての体験”ってされましたか?

大人になると自然と経験したことが多くなり、初めてのことを体験する機会は少なくなる方が多いのではないでしょうか。

今回はそんな「未知の世界に1歩踏み出したい!」という期待に全力でお応えして🔥、かの”廃道案内人”石井あつこさんと「廃道ツアー」を企画しました!

石井あつこさんといえば、店頭やネットショップで話題の『廃道を歩く』著者(洋泉社)。
新旧の地形図を見比べ、廃道探しをすること十数年。
NHK(BSプレミアム)「廃道熱中人」や「新日本風土記」等、メディアに度々取り上げられるほか、日活「廃道」シリーズ三部作にも出演。2014年にはテアトル新宿にて、廃道ドキュメンタリー映画「The Obroaders」の上映も行っている方です。

打ち合わせで初めてお会いした石井さんは、笑顔がとっても素敵で魅力的。
そして、廃道についてのお話しになると思わず「先生!!」と呼びたくなってしまう、とても詳しい、熱のこもった解説が印象的。
私自身1度お会いしただけで、すっかり石井さんのファンになってしまいました。

今回当ツアーを造ることになったきっかけは、何気なく本屋さんを歩いているときにふと店頭に平積みになっている石井さんの著書「廃道を歩く」と目が合ったことです。
タイトルを目にして、「廃道ってなんだろう?」「しかもそこを歩けるの!?」と頭の中がハテナとワクワクでいっぱいになりました。
この本の内容をツアーにして、個人では行きにくいな…と思っている方や、歩くことが好きな方、いろんなお客さまに喜んでいただきたい!
この思いで意を決して石井さんにご連絡したところ、石井さんが快く引き受けてくださり今回ツアーとして皆さまにお届けすることができました。

今日はこのような経緯で催行された、私が先日、人生で初めて踏み入れた世界「廃道を歩く」の添乗レポートをお届けします📝!


案内人・石井あつこさんと全国から20名のお客さま

当日は前週までの雨予報を見事に裏切る、絶好の廃道日和☀️
案内人の石井あつこさんと、高知や大阪✈️からのお客さまを含む20名のお客さまとご一緒に出発しました🚌

いざ出発!東京駅
<いざ出発!東京駅>

今回はシリーズ「廃道を歩く」の記念すべき第1回。
待望の石井あつこさんまいたびツアー第1回

<待望の石井あつこさんまいたびツアー第1回!>

石井さんのブログを見て申し込んでくださったお客さまや、普段まいたび®の国内一般旅行・山旅・風来人に参加してくださっているお客さま、とそれぞれのきっかけでお申し込みくださっている方など多彩な顔触れ。
「廃道ってどんなところなのかな?」
「毎日新聞旅行のツアーってどんな感じなのかな?」
と皆さまそれぞれ思っていらっしゃる雰囲気でした。

その空気を一変させたのは石井さんの第一声。
「はいっ、どー(廃道)も!」
”廃道”とかけた絶妙の挨拶で(笑)、自然と一体感が生まれ、「道を愛してやまない石井あつこさんと廃道を歩く」ツアーが幕を開けました🌈

移動中のバスで石井さんと打ち合わせをさせて頂く中で、「廃道のアドベンチャラスな部分が取り上げられやすいけれど、それだけでなく、地形図🗺から読み解いたり、思いを馳せたりするのも廃道の面白さ。それが伝わったらいいです。」とお話してくださいました。

私も今回が初めての廃道。

廃道と言うと「未知の世界との出会い」「先人が歩いた道にどのように思いを馳せるのかな?」と思っていたので、実際に歩くとどんな景色が見えて、何を感じるのか、わくわくしていました。

越床峠~トリさんと登利平「とりめし」

まず着いたのは越床峠。


案内してくださる石井さん
<案内してくださる石井さん>


越床峠
<越床峠>

タイトなヘアピンカーブ
<タイトなヘアピンカーブ>

蔦が絡んだ標識
<蔦の絡んだ標識>

「廃道を見るとわくわくしちゃうんです」と案内を始めてくださった石井さんは素敵な笑顔。石井さん自身が楽しんでご案内してくださる説明はとても楽しくて、お客さまもまた笑顔😊

越床峠を歩く
<越床峠を歩く>

越床峠を歩く②
<越床峠を歩く②>

倒れている標識
<倒れている標識>

何と書かれているか当てるのも廃道の楽しみ
<何と書かれているか当てるのも廃道の楽しみ>

越床峠のポイントは「ゆるやかな峠に、本当に隧道の必要性があったのか?」という点。
石井さんによると、同時期に近くの村で隧道が作られていたらしいです。
自分の村を愛する気持ちや近隣の村への競争心が垣間見え、今も昔もやっぱり同じ人間なんだな、と聞いていてほっこりするエピソードでした。


そして、たくさん歩いたあとの昼食は登利平の「鶏めし」!
(石井あつこさんのハンドルネーム「トリ」にかけたかどうかは・・・ご察しの通り!)

登利平住吉
<登利平住吉>

タレが絶妙!登利平の鶏めし
<タレが絶妙!登利平の鶏めし>

皆さま「おいしい!」とおっしゃって下さって良かったです。
昼食後には石井さんと地形図を囲んで皆さま質問、談笑してらっしゃいました。

人々の思いのカケラ、未成の隧道・数坂峠

午後に向かうのは数坂峠!

数坂峠


数坂峠を歩く
<数坂峠を歩く>

人が暮らしていたということお地蔵様がいるということは、



地形図に載ることがなかった、未成の隧道へ。

数坂隧道
<数坂隧道>

あともう少しで完成だったのに、竣工月が刻まれることがない数坂隧道。

竣工月が刻まれることのなかった数坂隧道
<竣工月が刻まれることのなかった数坂隧道>

数坂峠を歩く②
<数坂峠を歩く②>

山中に残る数坂隧道の石材。120年前の夢の跡。
<山中に残る数坂隧道の石材。120年前の夢の跡。>

夢の跡②
<夢の跡②>

「歴史にも教科書にも残らない地元の人々の思いのカケラを辿るのが廃道です」、という石井さんの力のこもった言葉がとても印象的でした。

多くの偉人ゆかりの地は、生家やお墓など、人々が訪ねる場所として確かに存在します。
また、それを大切に永らえさせようとする多くの人の努力の結晶として、年年歳歳輝きを増すように感じます。
しかし、偉人ではない人を訪ねる経験は初めてでした。
”当時のその土地の地元の人びと”に目を向けた「廃道を歩く」ツアーは、とっても親近感がわいて、わかる、わかる、と思うところがあって、新たな歴史との向き合い方だと感じました。

「道は人によって作られ、使われ、使われなくなる」という石井さんの言葉がとても印象的でした。
自分が接するものに対して感謝の気持ちを持って日々過ごしたいですね。

「◯◯遺産だから行くのではなく、行っていいなと思ったら遺産だった、ということが結構あるんです」とおっしゃっていた石井さん。
数坂峠の記載がある3行のために利根村史を購入されるなど、石井さんは本当に道に向き合い、勉強し、道を愛する廃道のプロフェッショナル。
今回ご案内いただいた、弊社まいたび®は年齢層が幅広いため、高齢の方にも面白いと思っていただけるように、と、普段の廃道ツアーとは異なる視点から三十三観音や落語の話をしてくださるサプライズも。経験や知識だけではなく、その感動を伝えられる心配り・お人柄もプロフェッショナルでした。

道中には、「ずっと行きたかった数坂峠、しかも石井さんと行けるツアーを作ってくれてありがとう!」というありがたいお言葉も😊
これからもお客さまに喜んでいただけるツアーができるよう、がんばります!🔥

---ツアーデータ---
東京駅前8時発〔貸切バス〕〈首都高・東北道・北関東道〉足利I.C=越床峠(栃木県足利市、佐野市・歩程約1時間半)=足利I.C〈北関東道・関越道〉前橋I.C=登利平(昼食⇒鳥めし)=前橋I.C〈関越道〉沼田I.C=数坂峠(群馬県沼田市・歩程約2時間)=道の駅「白沢」(木造のモダンな建物、展望露天風呂入浴)=沼田I.C〈関越道〉練馬I.C=新宿20時頃着

初の廃道ツアーから、次回のお知らせ!

私にとって初めての「廃道」は、時を超えて現代を生きる私も明日から自分にできることを日々頑張ろう、と思える場所でした。
景色も経緯もひとつとして同じ道はなく、その土地の人びとの暮らしや思いがつまっているということを学び、その思いを石井さんの心がこもったご説明で理解し、感じることができました。
皆さまもぜひ、大人になった今こそ人生で未経験の新たな分野に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

廃道ツアーは次回11月予定です。
決まり次第石井さんのブログや弊社ツイッターでご案内させて頂きます。


まいたび®の毎日新聞旅行!最後に告知です🌈

廃道の他にも「廃線を歩く」や「廃城を歩く」といった「廃」シリーズ、エンタメでは宝塚歌劇、インフラツアーでは地下神殿など、未知の世界へご案内するツアーを多数企画しております。

現在、国内旅行企画担当は7月発行のパンフレット作成に尽力しております。
今旬なスポットを合言葉に「ツアーで行くからこそ拝観できる」「ツアーだからこそ1日でまわれた!」と感じていただけるツアーを多数造成中ですので、お楽しみに!✨

これからも、まいたび®毎日新聞旅行をどうぞよろしくお願いします。

(AK)
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