登山バス「毎日あるぺん号」の乗り方~竹橋編


  登山バス「毎日あるぺん号」はすっかり登山者に定着した感がある。やはり東京、大阪、名古屋から登山口に直行できるのは便利であり、使い慣れた人も多いだろう。だが、まだその存在を知らない人も多い。主要な出発地の「竹橋」をご存じでない方も多く、「竹橋ってどこにあるの?」という問い合わせもある。今回は、「毎日あるぺん号の乗り方 竹橋編」をお届けする。

 東京発のあるぺん号は、竹橋、新宿、八王子から出発※するのだが、筆者がお勧めするのは竹橋だ。なぜか。東西線竹橋駅の真上にあるパレスサイドビルが受付になっており、このビルにはコンビニ、レストラン、トイレが完備されているのだ。当然ながら屋内で夜露もしのげる。
 まずは、東京メトロ東西線竹橋駅を目指そう。大手町駅から一駅という近さにある。乗るのは最前部の車両がベストだ。電車を下りたら、目の前の階段を上がると改札がある。改札を出たら右手のエスカレーターのある階段を登ろう。そこがパレスサイドビルの地下一階であり、レストラン街でもある。和洋中なんでもありで、出発時間まで心行くまで食事ができる。また、館内には、コンビニエンスストアが二軒もある。行動食や水などを補給しよう。ただし、注意がある。コンビニ内にはザックを下ろして入ること。大きなザックを背負って入店すると、他のお客様の迷惑になる。
 また、トイレはパレスサイドビルの各階にあるから安心して使おう。

 あるぺん号の受付は、ビル一階の毎日新聞社の受付に設置される。午後10時ごろには、「受け付けは10時15分から開始です」と係員から声がかかる。係員からの声が届く辺りに待機していよう。
 夏は毎日あるぺん号の最盛期になる。多い時で一晩で900人もの登山者が訪れることもある。見渡す限りザックを担いだ人でいっぱいになる。まさに「登山者の聖地」といえよう。ここでお願いしたいのは、パレスサイドビルで働く人への配慮だ。夜遅くまで働いている方々が大勢いる。仕事の妨げになる大声を出すことや、通路をふさぐほど荷物を広げることのないようにしたい。「登山者はだらしない」と言われないように節度を大切にしたい。そういう意味では、パレスサイドビルから規律ある登山が始まっている。
 登山者の聖地から、上高地へ、八ケ岳へ、中房へ出かけよう!
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 今年から、毎日あるぺん号が関西からも出発することになった。梅田の毎日新聞大阪本社と京都駅前から乗車できる。大阪で乗車し、ひと眠りしたらそこは夏山の入り口だ。便利さを体感してほしい。【毎日新聞元編集委員、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド・小野博宣】

※コースによって異なる場合がある。

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●筆者プロフィール●
 1985年毎日新聞社入社、東京社会部、宇都宮支局長、生活報道部長、東京本社編集委員、東京本社広告局長、大阪本社営業本部長などを歴任。2014年に公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡの資格を取得。毎日新聞社の山岳部「毎日新聞山の会」会長

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