あけましておめでとうございます!
今日はまいたび 登山部より、「GoPro」に続く注目のアクションカメラをご紹介します。

2020年10月に発売された360度カメラ
Insta360 ONE X2(インスタサンロクマルワンエックスツー)

本日現在、公式ショップでは予備の充電池が売り切れという人気商品で、関心の高さが伺えます。個人的には、簡単に360度動画が撮影・編集できる登山向きのアクションカメラ(アプリも含めて)だと思います。

insta360 ONE X2のココが良い!
  • 360度カメラで静止画と動画が撮影でき、手振れ補正がよく効くアクションカメラ
  • バレットタイム機能で、周囲を囲んだカメラに撮影され被写体が世界の中心にいるかのような映像
  • 画角を気にせずあとで編集、編集は専用アプリで簡単に
  • バッテリーが前モデルより改善
※他にも360度ライブ配信、4マイクによる360度オーディオなど様々な機能があります。

特徴的な「バレットタイム」
まず特徴的な「バレットタイム」機能を説明するための動画を紹介します。
この動画では富士山と日の出を撮影するため、約2:46頃からバレットタイム機能を使っています。また日の出ひとつのカメラでありながら複数レンズを持つ360度カメラのうち、このようなことが本体のボタン操作でできるのがInsta360の特徴です。




4K360度VR動画「登山ガイドと行く山の旅-まいたびチャンネル」
Insta360ONE X2では最大5K相当の360度動画を撮ることができますが、当社ではfpsを高めにした設定で4K360度動画を登山に使用しています。これらの撮影動画をつなぎ合わせて、YouTubeに公開し、簡易ゴーグルを用いたVR動画にすることも可能です。

閲覧にはWi-Fi+スマホYouTubeアプリ+YouTube設定「画質4K」がおすすめです。アプリを使った場合は、スマホの傾きや方向を変えることによって、足元から空まで360度自由な視点で見渡すことができます。アプリを使わないでブラウザ閲覧をする場合は、画面タッチによって画面の角度を自由に変えることができます。








さて、
まいたび 登山部ではこれまでGoPro8を利用して登山動画を撮影してきました。動画を撮影する手段はいくつかありますが、GoProを登山撮影で使用する魅力やメリットは次のように感じます。

GoProのココが良い!
  • 小さく軽いので扱いやすい
  • 手ブレ補正がよく効き、画質が良い
  • みんなが持ってるスタンダード、周辺アクセサリーが充実
  • YouTubeやブログなどにお手本やチュートリアルがたくさんある
GoProの良さはあらゆる方々がお伝えしている通りで、ココでは割愛します。

単眼カメラの課題
GoProをはじめとした単眼カメラの課題は、登山特有の醍醐味とも言える「見渡す限りの景色」や「俯瞰的な視点」をどう伝えるかということかなあと感じています。
高度と視野角の課題に応えるには「ドローンによる空撮」なども考えられますが、山域でのドローンを用いた空撮は多くの課題を抱えているとともに、時に引きすぎた映像は「山を登る登山者の身近な目線」とは言い難いものになってしまい、どこか綺麗な別世界のように見えてしまいます。


撮影した後の切り取り方を楽しむ360度カメラ

登山においては、「うまくいかなければ何度も撮影する」という動作をしづらい環境がたびたび現れますね。平地ならなんでもないことなんですが・・・。そんな一瞬を上手に切り取れるアイテムの一つが、360度動画が撮影できるカメラであるかもしれません。
360度カメラは撮影した後に好みの画角で切り取れる柔軟性があります。また自分自身では気づかなかった背後や横向きの視点を見返すことができるのも特徴です。
360度の静止画と動画では当然、動画の面白味が増します。YouTubeなどでも人気のある360度動画も、機種によっては簡単に撮影することができます。

360度カメラ他社モデルとの優位性
さて、360度カメラといえばRICOH「THETA」シリーズや、GoPro「MAX」、そして続々と新しい商品が出てきています。Vlog、旅行先などでも360度カメラが重宝されてきている感がありますね。
その中でもイチオシは、これまで数種類の360度カメラ+アクションカメラの実績があるInsta360の最新モデル「insta360 ONE X2」。歩きながら撮影するということの多い登山や観光地で重要なことのうち、いかに手振れを抑えるかということが第一、第二にバッテリーの容量、第三に簡単に編集できるという点が優れていると感じます。それ以外にも動作環境温度 -20-40°Cを設定しており、他社モデルに比べて低温下での優位性を持っています。
参考までに、GoProはすべてのカメラ、アクセサリー/マウントについて、低温環境下での正式な温度定格はありません。
引用:GoPro Support Hub/Help Articles/低温環境下でバッテリーの性能を上げる方法https://community.gopro.com/t5/ja/20302-28201-29872-22659-19979-12391-12496-12483-12486-12522/ta-p/393423

デメリットとしては、「交換用バッテリー」の欠品が続いていることなどが挙げられます。(2021年5月現在)




まずは、insta360 ONE X2の買い方やおすすめのアクセサリーなどをご紹介します。

買い方おすすめ:insta360公式ショップ


商品を開発したArashi Vision Inc.(本社/広東省深セン)は、ロサンゼルスと東京にオフィスを構えるカメラ会社です。「Insta」とあるので「写真SNSアプリInstagramと関係あるの?」と思ってしまいますが、関係性はありません。
この商品は楽天やAmazonなどのECサイトでも購入できますが、在庫やアクセサリーなどの豊富さなどから「Insta360公式shop」がおすすめです。ここでは「クリエイターキット」「スキー撮影キット」などのおすすめパッケージ、その他時折、割引セールを開催しています。2020年12月27日現在、予備充電池は品切れでした。入荷通知メールを登録しておくのも良いかと思います。

公式サイトで購入した場合、およそ10日後にFedExで送られてきました。

公式サイト
https://www.insta360.com/jp/product/insta360-onex2

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必須アイテム:SDカード
SDカードのサイズはmicroSDです。動画保存に必要なSDカードだけは、AmazonなどのECサイトで購入するのも良いでしょう。
その際に注意しなければいけないのは「規格」です。
HD画質(YouTube)〜4K画質の動画を撮影したいと考えた時、次の条件以上のSDカードを選ぶことを推奨します。
  • UHSスピードクラス[3]
  • ビデオスピードクラス[V30]
  •  アプリケーションパフォーマンスクラス[A1]
Insta360公式ショップで購入できるSDカードは、全ての条件を満たしています。
有名なSDカードの一つに「SanDisk Extreme」がありますが、これは順に[3][V30][A2]となっており、アプリケーションパフォーマンスクラスが上記SDカード条件よりも1ランク上になっています。
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風景をとるのにおすすめアクセサリー3選


  • レンズガード・・・レンズに傷を付けないよう両面レンズの外枠に貼り付けて使用します。類似商品のレンズキャップは保管時に上から被せてレンズを傷から守るものですが、これだけでは撮影時にレンズは剥き出しになります。
  • 公式自撮り棒・・・長さ1.2m、重さ162gの自撮り棒です。
  • バレットタイムハンドル・・・類似アクセサリーで「バレットタイムコード」もありますが、「〜ハンドル」はより安定した動作が可能で、自撮り棒とつなぎ合わせて回転させて使います。ミニ三脚にもなります。
Q. レンズガードとレンズキャップは両方同時に使えるの?:
A. 使えます。ただしレンズキャップの取り外しはきつくなります。


レンズガードには、両面用として2枚のレンズガード、再貼り付け用の両面テープ4枚、剥がし用ツールが入っています。
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貼り付ける際は、マイクの穴を塞がないように「下穴」に合わせます。

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レンズガード装着後、別売のレンズキャップを上から被せることもできます。

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自撮り棒は「スキー撮影セット」の一部として同梱されていました。


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こちらがバレットタイムハンドルです。
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短めの一脚として使うことができます。

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三脚として使うこともできます。

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バレットタイムハンドルと自撮り棒を接続してみました。
軸になるハンドルを持ち、自撮り棒とその先に付けたカメラが軸(自分)を中心にぐるりぐるりと廻ります。
バレットタイムハンドル側には、三脚時・一脚時に軸回転を固定する機能がついています。


ちょっと便利なアクセサリー3選
  • 追い撮りベルト ・・・自撮り棒と合わせて利用。腰に巻き、背中越しに撮影することができます。
  • 超長い(3m)自撮り棒・・・カーボン製で軽く(165g)、保管時は1mにも満たないサイズになります。ドローンのような距離感で撮影できます。ただし人物を撮影する場合は小さく写りがちなので注意が必要です。
  • GPSスマートリモコン・・・自撮り棒に取り付け可能なアタッチメントも付属しており、撮影位置などのGPSデータも付与することができます。
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追い撮りベルトは、プラスチックの腰板をマジックテープベルトで留めて使います。主に自分の背中越しに、追いかけるように撮影する目的で利用します。腰板には自撮り棒を接続するパーツがついていて、自撮り棒の角度を変えることができます。片手や両手を塞がないですむことがこのアクセサリーの良いところで、歩行中の安全のためにも良いと思います。

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超長い自撮り棒は伸縮式で3mの長さになります。カーボン製のため、これよりも短い公式自撮り棒1.2mとほぼ変わらない重さです。しなる感じは釣竿にも似ている気がします。取り扱いには周囲をよく確認し注意が必要です。

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GPSスマートリモコン

その他、登山ヘルメットなどに取り付けるアタッチメントなどについても、利用者ご自身の環境や周囲の安全を十分に確認していきましょう。



最後に、カメラ本体をスマホと連動させ認証させる「アクティベーション」について一例を示します。カメラを単独で起動させて録画させることもできますが、Insta360シリーズの売りでもある「編集アプリ」を有効利用するために、アクティベーションは最初にしておきましょう。

本体の初期セットアップ/アクティベーション


  1. Insta360 ONE X2にSDカードを入れておく
  2. 電池を充電しておく
  3. スマホにアプリ(Android/iOS)をインストールする
  4. Insta360の電源を入れる
  5. アプリを起動しスマホ画面に表示される手順に沿ってアクティベーションを行う
これでスマホの画面にカメラ画像が映ったり、撮影データにアクセスして編集ができるようになります。編集方法はアプリ内のチュートリアルでも簡単に説明されていますので、順を追っていくことですぐに360度カメラの醍醐味を手軽に味わうことができると思います。

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本体を開封します。説明書は日本語版もついていました。
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ソフトケースが付属されています

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充電池を取るとSDカードを抜き差しすることができます。
電源はUSB Type-Cです。

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SDカードを挿したところ

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スマホのアプリをインストールします(例:Android)

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カメラ本体の電源を入れ、アプリを起動し設定を始めます。
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カメラを認識し接続に成功しました。
カメラ液晶画面に✅チェックマークが出ますのでタップして認証します。

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アクティベートが完了すると、カメラ映像がスマホアプリでリアルタイム に表示されるようになりました。360度モードではスマホ画面を触ることで、画面に写すカメラの方角を変えることができます。
録画のスタートもアプリで可能、録画した映像をアプリで編集することもできます。


風景が360度広がる夢のあるカメラ
「カメラで撮ったら大事な部分が画角に入っていない」「カメラを構えてもどうも構図がうまくいかない」なんていう悩みが少しでも減るかもしれませんね。
一回一回の旅には人それぞれ大切な足跡が残ります。まいたび はこれからも古き良きものを大切にしつつ、旅の楽しみ方が広がるような情報をお届けしたいと思います。

(KS)