まいたび登山部!登山初心者の新入部員が滝子山登頂にチャレンジした話


はじめまして。「まいたび登山部」新入部員の中山です。

先日(4月)、山梨県にあります「滝子山(たきごやま)」に登ってまいりました。
登山経験は、ほとんどありません。観光として高尾山に登ったことがあるくらいです。
運動も日常的にしません。苦手です。

今回は、そんな私の「滝子山」登山レポートを書きたいと思います。
これから登山をしてみようかな、という方に参考になれば幸いです。

 「滝子山」基本情報
  • 標高 1610m
  • 山梨百名山および秀麗富岳十二景のひとつ
  • 滝子山頂上は周囲に高い木立がなく山々が見渡すことができ360度の展望が望める
  • 南南西に富士山が大きくそびえ立つ。
  • 北西には富士山と相対する八ヶ岳や奥秩父連峰、南大菩薩連峰
  • 北東に目を転じると雁ヶ腹摺山などが顔を見せる
  • 沢山の滝がある渓流も森も展望も楽しめる山。
 参考(https://otsuki-kanko.info/category/content-page/view/202)

難易度については、まいたび®では靴マーク3/6。
ちなみに登山ガイド先輩には「(滝子山は)初級だよ」と言われてチャレンジを決めました。
結論から言いますと、

めっっっちゃキツかった。

個人的見解ですが、登山経験がないという方には、かなりハードだと思います。ある程度登山用品を買い揃えて、必ず山に詳しい方と登ることをお勧めします。
それでもキツいだけではありませんので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

登山当日
8時30分、大月駅集合。
天気予報では昼過ぎから雨が降りそうな感じ。
事前に登山ガイド先輩からは「折り畳み傘、レインコート、ザックカバーと長袖服を持ってきて」と言われていました。
ザックカバーは持っていなかったので、ビニール袋をザックに入れていました(ないよりはましらしい)。

 その他ザックに入れたもの
  • タオル、ティッシュ
  • 常備薬、虫よけスプレー、日焼け止め
  • スニーカー(帰りに履き替える用)
  • 昼食、お茶(1L)
  • ゴミ袋

のぼり
滝子山の麓までは、大月駅からタクシーで。
笹子駅から歩きで行く方も多いようです(80分くらい)。
今回は私が初心者であることを考慮して、今回の登山メンバーが配慮してくれました(感謝)。

タクシーを降りると、森の香りと沢の音、鳥のさえずりに包まれました。
沢
<沢>
最高です。いつも液晶と向かい合い、大量のコードに囲まれる生活とは正反対の環境ですよ。
いきなりデトックス~

林道
<林道>
見上げた緑
<林道から見上げた景色>

ここから途中1時間ごとに1回くらいの休憩を撮りながら山頂を目指します。
登山中はガイドの先輩にペース配分をお任せしていました(偉大過ぎる)。
ゆっくりのペースを保ってくれていたように思います。
私はただ登ることに必死で時間の感覚がほとんどありません。

写真を撮る余裕もほとんどありませんでした…。
9時位から登り始めて、11時12分の写真を最後に、次の写真は山頂(13時41分)。

登りの道は、傾斜が急でした。
それでもトレッキングシューズは地面の土に上手く引っ掛かり、滑らず歩きやすかったです。
急な傾斜の後にはゆるやかな道となることが多く、そこで足を休ませながら登る感じでした。
たまにあるすごく狭い道、片側が急な下り坂となり、滑りやすい道を進むのは怖かったです。
傾斜を進む
<斜めになりながら進んでいる。上下でガイド先輩がフォロー。>

時には木の根やロープにつかまりながらなんとか歩き切りました。
普段触らないような木の幹や岩、土に触れること、地面に直に座ることなども、新鮮で気持ちが良かったです。
登りながら、登山中の注意点や咲いている花のことを教えてもらいました。

スミレ
<スミレの花。とにかく種類がたくさんあるらしい。>

ヒトリシズカ
<ヒトリシズカ。白いところを触るとゴムみたいな感触。>

 登山中の注意点
  • とにかく自分のペースを崩さない(ゆっくり焦らないこと)
  • 歩幅は小さくすることで疲れにくい
  • 歩きながら踏んだ石を後ろに蹴らない(後続の人に配慮)
  • ロープは使っても頼りすぎない
  • 片側が急斜面で人とすれ違う時は、譲る人が山側に立つ(進む人にぶつかって落ちないように)


昼食
開始3時間くらい経った頃、沢のほとりの開けた場所に出たところでついに、
登る前から楽しみにしていた山ご飯!ラーメン」(歓喜)!!
登山ベテラン先輩のザックからガスコンロと刻んだネギ、乾麺!
もう1人の登山ガイド先輩のザックから水と丸ごとパイナップル!!
沢の冷たい水で手を洗い、消毒して…
外でみんなと食べるご飯は絶品〜〜疲れを忘れることができました。


山頂
お腹も満たされて登山再開。歩き始めるとやっぱり足は疲れてる。
特に急斜面では持ち上げる足が重かったです。
そして時折り「これ、下りる分の体力も残しておかなきゃなんだぞ…(不安)」
「とにかく行くしかない!!」と強い気持ちで山頂を目指します。
山頂直前は岩が多かったです。
そしてついに山頂へ――

山頂
<山頂写真>

やったーーー!!!!!

…ちょっと曇ってるけど!!
残念ながら富士山を見ることはできませんでした。
それでも急に視界が開けて、清々しい気分でした!
(半分くらいは下りの体力を心配していた)

くだり
しばらく休んでいると雨が降って来たので山を下ることに。風も冷たい。
買い揃えたレインウェアも使うことができて良かったです。

今回は、のぼりとは違うルートで下山しました。「初狩駅」方面へ

下りは斜面を滑らないように注意しながら歩くのが大変でした。
ガイド先輩にトレッキングポールを貸してもらいました。
これでかなり下り踏み切りの負担が軽減できます(足をつく前にポールを突く)。
それでも斜面を下るときはつま先に負担がかかり、少し痛くなりました。
あとは地面の凸凹で酷使された足首が少し痛い。
膝はずーっと笑ってる!!

それでもなんとかかんとか下山。
林道を抜けて、ここから初狩駅まで50分くらいなだらかな下り坂。
初狩駅に到着したのは17時過ぎ。山頂から約3時間半。

初狩駅から見える滝子山を見て、数時間前まであの山にいたということが信じられませんでした。
こんな私でも登れるんだなあ(ザックは最後持ってもらったけど)としみじみ。

 山を下りてから冷静になって感じたこと。
  • 靴は下山後履き替えると楽。スニーカー持って来ておいて良かった。
  • 髪の長い人は結んだ方が良い。汗でバリバリになりますし、帽子でぺたっとしますので。
  • 一緒に登るメンバー超大事。ガイド先輩が一緒だったのはとても心強かったし、皆で声を掛け合いながら、なんでもない話をしながら登るのはとても楽しかったです。
また、帰宅後お風呂に入るときは、湯船に浸かると良いそうです。その前に水のシャワーで足を冷やすとより血行が良くなって疲れが取れやすいとか。

それでも、次の日の筋肉痛半端ない。これは私が普段運動不足だったからですね。
下り階段が特につらくて、トレッキングポール使いたかったです。

ただ不思議なことにちょっぴり筋肉痛が心地良いんですよね。
好きなアーティストのライブに行った後の感じ。満たされてるあの感じ。

次また山に登るときには、もう少し周りの景色を楽しめる余裕を持って登れると良いなあと思っています。

普段デジものに支配されている皆さん、登山始めてみませんかー?

それではこれで私の登山レポートを終わります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

オーブ?
<登り始めて1時間後くらいに撮った写真。光の射す先に謎の光。>

中山

2021年5月5日更新:
今回の登山の様子をYouTube「まいたびチャンネル」にて公開しました!