登山経験1年生が奥穂高岳へ!
「山に想いを」まいたび登山部の旅


みなさんこんにちは!
まいたびチャンネルのカメラ担当・小林です。

早速ですが、日本の山標高ベスト3はご存じでしょうか?
1位の富士山(3,776m)はみなさんすぐに出てくると思いますが、
2位と3位はなかなかすぐには出てこないと思います。
(私だけかもしれませんが…(;^ω^))

正解は…2位は、南アルプスの北岳(3,192.5m)、3位は北アルプスの奥穂高岳(3,190m)です。
今回は、3位の「奥穂高岳」へ撮影に行ってきました。
約1年前から登山を始めた私が、まさか1年で奥穂高岳を登るとは思っていなかったので楽しみ半分、不安半分です。

山頂から見える風景写真

【奥穂高岳の山頂から見える風景】

この登山では、今年からスタートした新サービス「山に想いを」の絵馬を山頂に届け、持ち帰ることが目的の一つです。
「山に想いを」は、このコロナ禍で外出の自粛が呼びかけられ、山に登ることや神社へのお参りなどが思うようにできなくなってしまった方に向けて、神聖な空気ただよう奥穂高岳と祈りを込めた絵馬とを関連させた企画。山に登りたいけれども登れないお客様に代わって、弊社スタッフがお客様の直筆メッセージが書かれた絵馬を持って山頂まで登り、下山後に写真とともに絵馬をお客様へお返しするというものです。


3泊4日の行程で実施し、初日は[上高地バスターミナル⇒徳沢ロッヂ]までの行程です。
バスターミナル到着の段階で少し雨降ってましたが、徳沢ロッヂに向かうにつれ雨が強くなっていきました…

河童橋の写真
【雨の河童橋】

徳沢ロッヂ到着は想像していた山小屋とは異なり、お風呂がついていて驚きました。
外観も立派で快適に過ごすことができました。
徳沢ロッジ写真

【徳沢ロッジ写真】

お部屋の様子や、徳沢ロッヂ支配人である古畑さんのお話しを動画にしたので、ぜひご覧ください。



2日目は[徳沢ロッジ⇒横尾山荘⇒涸沢小屋⇒穂高岳山荘⇒奥穂高山頂]まで。
朝5時頃、徳沢ロッヂを出発しました。今日は天候に恵まれ最高の登山日和となりました!
徳沢ロッヂから横尾山荘までは約1時間ほどで到着し、平坦な道をまだまだ歩き続けます。
時間の経過とともに太陽も顔を出し、空気も新鮮でとても気持ちが良いです。

晴れ間の写真
【晴れ間のある写真】

横尾山荘を出発すると国内最大級の岩場、屏風岩が左手に見えとても迫力があります。
屏風岩_1.1.1
【屏風岩の写真】

本谷橋を渡り、川でお客様からお預かりした「山に想いを」絵馬の写真を撮影しました。
絵馬写真
【絵馬写真風景】


また気温が高くなりとても暑かったので、川で顔を洗うと冷たくてとても気持ちが良く
ここまでの疲れが吹き飛びました。

リフレッシュしたところで進んでいくと、途中エンレイソウを見つけました。

エンレイソウ写真
【エンレイソウの写真】

さらに進んでいくと涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐にあたり、今回は涸沢小屋の方向へ。
歩いていくと壮大な涸沢カールが目の前に見えてきます。
7月なのに雪がまだ残っていたのに驚きましたが、それ以上に涸沢カールの壮大さに心を奪われました。

涸沢カール写真
【涸沢カール写真】



10時30分頃涸沢小屋に到着。
ここで一息ついて、ザイテングラート・穂高岳山荘を目指します。

太陽からの光を直接受け、体力が予想以上に消耗していきますが、ザイテングラートは
通常の登り道に比べて手を使って岩や鎖場を通って登っていくので個人的には楽しく登ることができました。
約1年前に登った伊豆ヶ岳の男坂(鎖場)では不安が大きくて女坂を通ってましたが、今回は楽しんで鎖場を通っており
少しでも成長していることを実感しました。
ザイテングラートのような岩場を登るときは、落石や滑落、万が一のときに自分の身を守るためヘルメット着用が推奨されています。

ザイテングラート
【ザイテングラートの写真】

ザイテングラートを登り終えると、宿泊する穂高岳山荘に到着しました。

穂高岳山荘写真
【穂高岳山荘写真】

ここでゆっくり休んで翌日に奥穂高に登る予定でしたが、どうやら明日の天気が良くない模様。
今日であれば、天候も大きく崩れないだろうとの予測を立て、この2日目にそのまま登ることにしました。
不要な荷物は穂高岳山荘に預け、奥穂高に向かいます。

以前、中ノ岳に登った時に感じたのは山頂の景色は格別、ということです。
日常では見ることができない景色が山にはあり、
奥穂高はどのような景色なのかとても楽しみで、体が自然と動きました。

※疲労があるなかで無理して登ってしまうと、パーティーに迷惑をかけてしまうことになります。
「体力や判断力に余裕があるうちに、冷静に判断するよう」注意が必要です。


奥穂高山頂に向かう道中もガレ場で、この日のために新調した登山靴が大活躍です。(お財布には大ダメージでした( ;∀;))
また荷物が軽いのでサクサクと進むことができました。
山頂が近づくにつれ、風が強くなったり、ガスがかかって見通しが悪くなったりしましたが
大きく天気が崩れることなく、無事に山頂に到着することができました!
山頂に着いて、登れた達成感でいっぱいでした。下を見ると昨日登り始めた上高地を見ることができ、1日ちょっとでかなり高いところまで来られたなと実感しました。
山頂から見える風景写真

【山頂写真】

お預かりした「山に想いを」の絵馬を山頂で撮影し、まだまだ山頂からの景色を楽しみたかったですが
山荘に戻りました。

奥穂山頂写真



まいたび登山部独自の取り組みとして、穂高岳山荘から奥穂高岳山頂までの全行程を360度カメラで収めたYouTube映像も撮影しました。
視点を変えて視ることができます。
またVRゴーグルを使って、体感することもできます。




3・4日目は2日目とは一転悪天候での下山となりました。
ずっと大雨が降っていたので、登山道にも雨水が流れだしており、湧水や川の水量が往路とは
比べ物にならないくらいに増水していました。
増水写真
【増水写真】

川の水の流れが速いため、水中で石と石が当たる鈍い音がしていました。
もし流されてしまったことを考えるとすごくぞっとします。


おわりに

冒頭にも少し触れましたが、1年前から登山を始めた頃は低山でもキツく感じましたが、
登山ガイドの資格を持つ先輩たちにアドバイスを受けながら、関東近県の山をひとつひとつ登ってきました。
例えば、中ノ岳の山頂に着いた時の達成感や景色はとてもすばらしく、道中の疲れがすぐに吹き飛びます。

この達成感や山頂からの景色に癒されたく、日々体力向上に努め、今回無事に奥穂高を登ることができました。
つたない文章でみなさんにどのくらい伝わったか不安ですが、これからも山の魅力などを伝えていければと思います。

今回の奥穂高は弊社YouTubeに動画を載せているのでぜひご覧ください!




写真・文/小林まさゆき