国内の山岳ツアーに関してよくあるご質問(2021年12月現在)

1.装備について
①アイゼンについて(4本爪・6本爪・10本爪以上およびチェーンアイゼンについて)
②スノーシューと靴の相性について
③テント、避難小屋泊の装備設備について(シュラフ・インナ―シーツ・食事)
④ザックの大きさの選択について
2.山について
①岩場、クサリ場や危険個所について
②水場の有無について
3.ツアーについて
①集合場所について(バスコースの新宿駅&東京駅・JRコース東京駅)
②テント泊コースなどの特殊なご案内について(水場有無、荷物分担、テント使用人数)
③昭文社のコースタイムより時間が短いけど、速く歩くの?
④荷物を置いていけるかどうか
4.その他
①わたしでも登れますか?
②悪天時の催行の可否について
③現地集合解散の可否について

★アイゼン選びの動画(Youtube)



1.装備について
①アイゼンについてよくあるご質問
・「4本爪アイゼンでいいですか?」「チェーンアイゼンでもいいですか?」「前爪なくてもいいですか?」
・「”残雪のある夏山”で持ち物案内にあるアイゼンは、4本ではダメですか?」「6本のほうがいいですか?」「チェーンアイゼンではだめですか?」
・「(冬季に)アイゼンは使いますか?」
アイゼン3タイプ

アイゼンの使用目的は爪を雪に食い込ませ、滑らないように確実に歩を進めるためです。
低山、厳冬期の高山帯、雪渓などそれぞれの場面に合ったアイゼン選択が重要です。

アイゼンが必要なツアーは、パンフレットの各ツアーにおいてアイゼンマーク及び注意文にてご案内しております。特に但し書きがなく、アイゼンマークだけが表記されているツアーは、4本または6本爪アイゼンをご持参ください。
6本爪以上、10本爪以上のアイゼンをご用意頂きたいツアーは、アイゼンマークに加えその旨を但し書きにてご案内しております(ホームページにアイゼンマークはありませんが、但し書きを記載しておりますのでご確認ください)。

【4本爪アイゼン】
簡易アイゼンに分類され、軽量で安価なモデルが多いものの、爪が短く、制動力は最低限です。夏の雪渓や低山での凍結部分など、短いポイントの通過に用いると良いでしょう。
4本爪(バンド式)

【6本爪アイゼン】
携帯しやすく爪も比較的長いので、冬の低山で最も使いやすいタイプです。バンド式とラチェット式のモデルがありますが、経年劣化しにくいバンド式がおすすめです。なお、4本爪・6本爪は登山靴との相性を気にする必要がない点も便利です。ただし、靴幅の調整は必要です。
6本爪(バンド式)
                  バンド式

【10本爪以上のアイゼン】
主に厳冬期や残雪期の高所帯で用います。
前爪がつま先から出たモデルを指していて、12本爪・14本爪でのご参加ももちろん可能です。凍った斜面が想定されるコースでは、前爪を使って登降していきます。そして、10本爪以上のアイゼンは登山靴との相性が肝心です。バンド式、セミワンタッチ式、ワンタッチ式の3種類があり、登山靴もソールの硬さ、コバ(アイゼン装着の為に登山靴のつま先・踵に付けられた溝・凹み)の有無など各モデル異なります。購入に当たり、登山用品店で必ず相談するようにしましょう。
また、シーズン前に登山靴に合わせて事前にサイズ調整も済ませておきましょう。

なお、4~6本爪アイゼンの持参をご案内しているツアーに限り、チェーンアイゼンの代用も可能です。購入に当たっては適正サイズを選択し、使用前にゴムの劣化など不具合がないか確認しましょう。チェーンアイゼンの類似品としてスノースパイクも存在しますが、金属製のスパイク部分が小さく、斜面で滑り止めの効果が低いため、安全性の観点からお断りさせて頂いております。

12本爪(セミワンタッチ)
                            12本爪
    
②スノーシューと靴の相性について
スノーシューは、深雪や新雪時に、雪の中に沈まないように浮力を得るために用います。
アイゼンと異なり、登山靴との相性の優劣はないため、どの登山靴でも装着自体は可能です。
ただし、雪の多い地域で使用することになるので、防水性・断熱性のある登山靴を選ぶようにしましょう。スノーシューをご持参頂く方はシーズン前に劣化している箇所はないか確認を行いましょう。
併せてロングスパッツ(ゲイター)とストックを用いるのがおすすめです。

弊社スノーシュー、ストックのレンタル付きツアーは、登山開始前に引率ガイド・添乗員から装着~使用方法をご説明致しますので、ご安心ください。

③テント、避難小屋泊の装備設備について(シュラフ・インナ―シーツ・食事
テント・避難小屋泊ツアーご参加に当たっては、【シュラフ(寝袋)】が必要となります。
それぞれのシュラフには使用温度域が設定されていますが、大きく分けて夏用、春夏秋のスリーシーズン用、厳冬期用の3タイプが存在します。弊社ツアーはスリーシーズン用で全て対応可能です。
寒がりの方は、防寒着を余分に持参するなど工夫をお願い致します。

キャンプ向けや化繊綿を用いたモデルは重く、収納が嵩張りますので、ダウン(羽毛)を用いた登山用のモデルをおすすめします。一部コースでは備え付けの毛布がある避難小屋もございますので、その場合、最終日程表(行程表)にてご案内致します。なお、弊社レンタル品はございませんので予めご了承ください。

次に【マット】について。テント泊ではマットは必携です。避難小屋泊の際もご持参されることおすすめします。お持ちでなくともご参加は可能ですが、快適性・床との断熱性が全く異なります。
大きく分けてエアマットとクローズドセルマット(銀マット含む)の種類がありますが、どちらでも構いません。コンパクトになるのはエアマットのほうです。パッキングを考慮して選びましょう。

テント・避難小屋泊ツアーの【食事(朝・夕)】に関しては、弊社で用意し荷物分担するツアーと、お客様各自でご用意頂くツアーがございます。
いずれの場合も、引率ガイド・添乗員がお湯の提供を致しますので、ガスバーナー等は不要です。
弊社で用意するメニューは、調理を必要としないフリーズドライやアルファ米中心の内容です。
マット2タイプ
           (左)クローズドセル (右)エアマット

マット2タイプ(収納時)
                  収納時の状態

④ザックの大きさの選択について
一般的に日帰り登山では20~35ℓ、1~2泊の登山では35~50ℓ、3泊以上で50ℓ以上のザックが推奨されていますが、あくまでも目安です。山小屋泊かテント泊かでも大きさは変わってきます。さらに、お客様が必要とされる荷物の量によっても変わってきます。基本的には軽量コンパクトを心掛けて下さい。あらたに購入時される場合は登山用品店で相談するようにしましょう。


2.山について
①岩場、クサリ場や危険個所について
・難所があるコース(幌尻岳、剣岳、八峰キレット、大キレット、テント泊など)の難所状況について

岩場・鎖場・はしご・ザレ場・渡渉点など難所のあるコースについては、3段階に分けて表示をしています。
★危険度1:コース中に危険個所があるコース
★危険度2:より危険度の高い難所がある、またはそれが連続するコース
★危険度3:危険個所の通過が大きなポイントとなるコース

難所を落ち着いて通過するためには、経験と技術が必要になります。事故を起こさないためにも、無理のないお申込をお願い致します。なお、危険度表示のあるツアーでは、ヘルメットの着用を推奨しております。危険度3のツアーについては、山岳保険への加入も強く推奨致します。
難所=危険と感じるかは、相対的なものですので、ご不安な方は遠慮なく山岳課スタッフへご相談ください。その際、判断基準としてお客様の過去の登山経験などを確認させていただきます。

②水場の有無について
水場の状況はその年・季節によって異なりますが、水場の有無は荷物の重量にも関わってきます。水の補給・確保が必要になると考えられるツアーは、最終日程表(行程表)にてできる限りご案内します。一般的に春夏は雪解けにより水が豊富で、晩夏~秋は水流が細い・水が涸れることが多くなります。なお、テント泊や避難小屋泊ツアーにおいて、引率ガイド・添乗員が提供する水は、煮沸済か浄水器を用い濾過したものとなりますので、ご安心ください。


3.ツアーについて 
①集合場所について(バスコースの新宿駅&東京駅・JRコース東京駅)
各ツアーの移動手段(乗り物)により集合場所が異なりますので、各ツアーの交通機関をご確認の上、ホームページまたは弊社山旅パンフをご参照ください。最終の日程表でもご案内しております。
また、「毎日あるぺん号」の新宿都庁地下駐車場、上高地集合場所は弊社のYoutube動画(まいたびチャンネル)でもご案内しておりますので合わせてご確認ください。


 
・毎日あるぺん号(動画案内)
※羽田空港は利用便により異なるため、最終の日程表とともに集合場所の地図を同封させていただいております。

②テント泊コースなどの特殊なご案内について(水場有無、荷物分担、テント使用人数)

・特殊コースに関してはご参加者の事前準備に役立てられるよう、ツアーごとに【持ち物・装備と登山についてのご案内】を作成しご案内しております。
・各コースにより水場の状況は違いますが、宿泊場所から近い水場を事前に調べ最終日程表(行程表)でご案内しております。
テント泊に限らず登山中の水場有無は荷物の重量にも連動する登山の重要な要素ですので、極力事前にご案内します。

・荷物分担は1泊コース、2泊コースなどにより量は変動しますが、基本的には各自の食事(アルファ米など)とテントのパーツ(本体、フライシート、ポールのいずれか1つ)、プラスアルファで共同装備(ガスやバーナーなど)のうち1つとお考えください。その他の共同装備は同行スタッフが運びます。

・テントの利用人数に関して。弊社では2種類(2名用、4~5名用)のテントを用意しておりますが、4~5名用のテントを中心に使用しています。4~5名用のテントでも基本は3名利用としており、各パーツを3名で分担し運んでいただきます。

③昭文社のコースタイムより時間が短いけど、速く歩くの?
弊社の歩程時間は休憩時間を含まない実働時間としています。
そのため、実際に山中にいる時間は休憩時間を含め表記より長くなります。
仮に歩程約3時間と表記しているコースでは、休憩時間などを含めると4時間くらい山中にいる計算になります。また、速く歩くことはありません。速いと感じるかどうかはご参加者の体力によっても個人差があります。弊社では、息が切れない程度のペースを意識して、ゆっくりとご案内しております。ご自身の体力とコースのレベルがずれている場合にもきつく感じることがあります。
弊社のツアーに慣れていない方は、登山レベルが低めのツアーからまずはご参加いただき、レベルをご確認いただくことをお勧めします。
(参考)昭文社の「山と高原地図」のコースタイムは以下を基準にしています。
・40〜60歳の登山経験者
・2〜5名のパーティー
・山小屋利用を前提とした装備
・夏山の晴天時

④荷物を置いていけるかどうか
不要な荷物などを使用している貸切バスや宿泊する宿に置いて行けるかどうかにつきましては、パンフレットであれば各ツアーの中で荷物マークというので表示しております。また、ホームページ上では文字でご案内しておりますので、そちらをご確認下さい。
さらに、詳しく確認したい場合などは弊社までご連絡下さい。

4.その他 
①わたしでも登れますか?
よくあるお問い合せで「私も登れますか?」とご質問をいただきます。
正直なところ一緒に歩いてみないと正確には答えられません。
しかし、山岳課スタッフは大勢の方をご案内してきた経験から、お客様の過去の登山経験や最近の登山頻度などをうかがい、ある程度推察することはできます。
ご不安がある方は遠慮なく山岳課スタッフへご相談ください。

②悪天時の催行の可否について
天気は予報も含め変化します。最新情報をもとにベストな対応を心がけております。
特に台風や低気圧は中心がどの位置を通るか、遅くなるのか、早く近づくのかにより状況が大きく変化することがあります。
基本的には出発日前日16時までに催行可否の判断をしており、中止とする場合には、お申込者へ順次ご連絡します。催行する場合は、特にご連絡はしておりません。
弊社では気象庁の最新情報のほか、山の天気専門「ヤマテン」と連携し実施可否を判断しております。

お仕事をされている方も多く、日中になかなか連絡が付かないこともございます。
利便性の観点から、将来的にはお申込者へメールでのご連絡も検討しておりますので、極力メールアドレスのご登録をお願いします。
尚、弊社の山旅パンフレット内でも「気象条件によるツアー催行の判断について」でも上記のことをご案内させていただいておりますので、合わせてご確認ください。

③現地集合解散の可否について
弊社では基本的に募集型企画旅行(パッケージ商品)としてツアーを実施しておりますので、途中参加・離団は推奨しておりません。しかしながら、お客様自身の特別な事情等がある場合は、対応できる範囲で個別に対応いたしますので、ご相談ください。