宮古島3橋ウォークと5島巡る旅
~宮古ブルーの海に浮かぶ3橋へ~
池間島、伊良部島、下地島、来間島、大神島


①大神島と池間大橋
大神島と池間大橋

2022年2月6日(日)
立春を過ぎたとはいえ、真冬の東京から約2000キロ。
快晴の羽田空港でダウンジャケットをしまい、春仕様の薄着になって飛行機に乗り込みます。
那覇空港で乗り継ぎ宮古空港へ。那覇空港の広いロビーで、ゲート内でしか買えない大東寿司とさんぴん茶でランチ。鰆の漬け握りですが、春が旬の鰆ではなく年中取れるヨコシマサワラを使っているそうです。

②大東寿司
大東寿司とさんぴん茶

コロナの影響で少人数のツアーとなりましたが、出来るかぎりの感染対策を行いながら宮古島の自然と景観を楽しんできました。
宮古島は、1月中旬以降感染者は減少に転じ、2月3日には「2月7日以降、宮古島はまん延防止重点措置が解除」との発表があり、少しほっとしながらも、事前に沖縄へ渡航する旅行者向けの無料PCR検査を受け添乗させて頂きました。

2019年・2020年に続き3回目となるこのツアー。東京発のツアーでもお馴染みの中央観光バス。ドライバーの宮城さんも3回目。私は2020年に来島以来2回目。コロナ渦で温泉や飲食店の休業等の行程変更も有りましたが、現地の方は暖かく迎えて下さいました。

初日は1425mの池間大橋を歩きます。今回は出逢えませんでしたが、ウミガメに出逢えることも!
通常はバスの車窓から眺める景色ですが、明日訪れる予定の大神島や宮古ブルーの美しい海や浜辺を眺めながら歩きます。橋を渡りきり浜辺に降りて今歩いて来た池間大橋と大神島をパチリ。
南国特有の花や木々が目に留まります。

④モンパノキ
モンパノキ

池間島をバスで巡り、西平安名崎へ。今日から2連泊でお世話になるのはサザンコースト宮古島。道路を挟んで目の前がパイナガマビーチ。

⑤ホテルの目の前パイナガマビーチ
サザンコースト宮古島の目の前のパイナガマビーチ

出発前の宮古島の天気予報は曇り。最終日は雨マークも付いていましたが初日は晴れ。
このところの宮古島は日照時間が0.3時間という日が続いていたため、久しぶりに晴れた週末に訪れる事ができたことを、ホテルにあった宮古新聞で知りました。

2022年2月7日(月)
2日目はホテルから歩いてスタート。約3.5キロの伊良部大橋をウォーキング。
道端の木や花も本州で見る事のないものばかり。

⑥オオバギ
オオバギ

⑦シロノセンダングサ
シロノセンダングサ

続いてバスで牧山展望台へ。牧山は宮古島で一番大きな森。
アサギマダラや日本で一番大きい蝶と言われているオオゴマダラ等数種類の蝶に出会えました。

次に、下地空港を経由して県の天然記念物に指定されている下地島の通り池へ。手すりの架け替え工事が終わったばかりとの事。奥まで行けなかった時期もあったそうでタイミングよく訪れる事が出来ました。

⑧通り池
通り池

今日の昼食は、佐良浜港にある「おーばんまい食堂」で海鮮丼を頂きました。少人数ツアーならではの特典だったのか、サーターアンダギーのお土産まで。島尻マングローブ公園の遊歩道を歩き、島尻漁港へ。ここから約15分の船旅で大神島へ。
昔から宮古島では「大神島には神様がいる」と伝えられてきたそうです。島まもりの神様の拝所は漁港を作った際の岩が祀られている場所。ご挨拶をしてから、今回ツアー中では一番の登りだったかもしれない、高さ74.6mの遠見台へ。手前には四等三角点のある拝所。

⑨拝所の四等三角点
拝所の四等三角点

遠見台からは「ノッチ」と呼ばれる奇岩や、「カミカキス」と呼ばれる楕円形に並んだ岩を眺める事ができます。海に向かって下るという島ならではの道を歩き、おいしそうに熟していますが食べられないアダンの実や島バナナを見ながら海辺へ。

⑩アダンの実。パイナップルそっくりですが、食べられません
アダンの実
パイナップルそっくりですが食べられません

⑪島バナナ
島バナナ

⑫かみかきす
カミカキス

海岸では、ルリスズメダイ等をすぐ近くで見る事が出来ました。
大神漁港近くの「おぷゆう食堂」でお客様がコーヒーとティナタと云う茹でた貝を注文すると、これも食べてと美味しいどら焼きをごちそうしてくれました。

⑬ティナタ
ティナタ貝

⑭約15分の船旅で島尻港へ戻ります
約15分の船旅で島尻港へ戻ります

島尻漁港へ戻り、ホテル手前の「仲宗根豊見親の墓(なかそねとぅゆみやのはか)」でバスを降り、宮古創世に関わる神話の神々を祀る「漲水御嶽(はりみずうたき)」、宮古神社等をご案内。
夕食を済ませホテルへ戻りました。

2022年2月8日(火)
最終日は、夜半から気圧の谷の通過による強風と雨。朝には雨は上がったものの、バスでスタートするとパラパラと雨。幸い与那覇前浜に着くと雨は止み、美しいビーチからこれから歩く来間大橋やグンバイヒルガオを見る事が出来ました。宮古島でも軽石の漂着が確認されており撤去作業も行われています。前浜でも軽石がひとすじの線の様に残っていました。

⑮軽石
漂着した軽石

⑯軽石が線を描く
軽石が線を描く

⑰グンバイアサガオ
グンバイヒルガオ

⑱与那覇前浜から来間大橋
与那覇前浜から来間大橋

来間大橋は強風の中でしたが、「これも良い思い出だわ」と前向きな発言はさすが、まいたびのお客様。竜宮城展望台へ向かう途中にはシークワーサーの実(後から地元の方に教えて頂きました)を発見。その後入江湾に立ち寄り、東平安名崎へ。少しだけ雨に降られましたがそれも5分程。ハマオモト(ハマユウ)や咲き始めたばかりのテッポウユリにも出会えました。

⑲テッポウユリ
テッポウユリ

昼食後、半潜水式水中観光船へ。
上手く写真が撮れませんでしたが、珊瑚礁のすぐ近くを通るので、珊瑚礁の周辺に暮らすロクセンスズメダイやロウニンアジ等、大型の魚も見る事が出来ました。

⑳半潜水式水中観光船からの眺め
半潜水式水中観光船からの眺め

最後はウミガメ探し。前回を上回るウミガメにも出会えました。
お客さんが少なくて運航する会社は大変だと思いますが、全員が窓側に座れてダイビングをしないと見る事が出来ない景色を船の底の窓から眺める事が出来ました。

宮古島温泉が休業中のためシギラ黄金温泉へ。さっぱりした後は宮古島市熱帯植物園へ。ちょうどヒカンザクラが満開でした。

満開のヒカンザクラ (002)
満開のヒカンザクラ

空港に向かう前に、地元の野菜や果物・お土産等が買えるファーマーズマーケット「JAおきなわ あたらす市場」へ。オオタニワタリの新芽は食べられることを知りました。帰宅後、お浸しで食べましたがシャキシャキしておいしかったです。

㉑オオタニワタリ
オオタニワタリ

帰りは直行便。飛行機の窓に雨粒が…南国宮古島から冬の羽田空港へ。
来年こそはコロナが落ち着き安心して旅ができるように、そして大きなダメージを受けている観光業界を応援できるように願ってやみません。そして、寒い時期、暖かな宮古島の自然と美しい海に会いに行きませんか?とお誘いしたいと思います。


<写真・文 上野ひろみ>
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人

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