天子ケ岳~長者ヶ岳 添乗記


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(天子ケ岳登山口)

2022年4月20日(水)
「富士山は登って良し、眺めて良しの山だよ」とよく言われますが、山頂から優雅にふわりと広がる裾野までを存分に楽しめる、富士山展望トレッキングルートの一つが、静岡と山梨の県境に広がる、この天子山塊ではないでしょうか。
 このあたりは、東京から電車や高速バスの公共交通手段ではなかなか行きにくく、貸切バスツアーの利点が最大限活かされる山域です。新宿からバスで2時間強、朝霧高原の白糸の滝を登山口とする、天子が岳から長者ヶ岳を歩くツアーに添乗しました。
登山口に入ってまず目につくのが、数百メートルごとにぶら下がっている白い紐。ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)、富士山一周トレイルランのレースが週末にあるため、着々と準備が進んでいるようです。
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(UTMFのコース案内札がさがる)

最初杉の植林地帯を抜けると、雑木林との混合林、尾根上には桜の大木が続きます。桜はちょうど散り始めている時期で、花びらがひらひらと舞う中を歩きました。
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(雑木林の新緑が美しい尾根道)

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(山の中は今が桜のシーズン)

また、足元には、キクザキイチゲ、ニリンソウ、ヤマルリソウなど、可憐な春の花たちが応援してくれています。登りが続くものの、幅広い道は綺麗に整備され歩きやすく、あまり疲れを感じません。
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(足元から春の花の応援歌が聞こえてきます)

天子山塊の稜線に乗ると、登山道はコバイケソウで埋め尽くされ、鮮やかな緑色に目を奪われます。
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(コバイケソウの道)

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(天子ヶ岳山頂のプレートがおしゃれ)

天子ヶ岳直下の桜の下でお昼休憩を取り、稜線上を細かくアップダウンを繰り返すこと1時間、次の山頂、長者ヶ岳に到着。ここには休憩にぴったりのテーブルとベンチがあり、もし富士山がちゃんと見えていたら、腰を据えて長居してしまいそうなパノラマスポットでした。朝、ちらりと顔を見せてくれた富士山は、残念ながらこの時点では、雲の中でしたが、逆に、下山口である田貫湖のキャンプ場や裾野は良く見えました。
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長者ヶ岳頂上(ああ、この雲の向こうに富士山が!)

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(田貫湖へ下山)

真下にゴールの田貫湖を見下ろしながら下山開始。
このあたりは東海自然道の一部でもあるので、標識もきれいに整備されています。うまく写真には収められませんでしたが、ミツバツツジのピンク色が、モミジが作り出す鮮やかな緑の差し色となって、なんとも綺麗でした。この淡い色使いは、春の山ならではの色味です。
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(山の上はまだ早春の色味)

ゴールは田貫湖畔のキャンプ場。湖に面して、きれいな芝生広場が広がります。今日のガイド奥谷氏のもう一つの顔は、ヨガインストラクター!お願いをして、ヨガを取り入れたストレッチを教えていただき、充実登山の1日を終えました。
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(アウトドアでのヨガってなんでこんなに気持ちいいのでしょうか)

綺麗に整備され、アップダウンもちょうど良く、日帰りハイキングにぴったりのコース。新緑、秋の紅葉の頃にも再訪したくなるような、ご機嫌なルートでした。