横浜市の水源の森は、ぶな天然林
日帰り登山/菰釣山~山伏峠 添乗記

2022年4月27日(水)

4月にもかかわらず梅雨時期のような寒冷前線が発達し、出発前夜は大雨。
当日は徐々に回復傾向というのがこの日の天気予報。
とはいえ、朝の集合時は昨夜から続く雨雲がまだ残り小雨がパラパラと落ちていました。
いつ天気は回復するのか、早めに回復してほしいなという参加者の思いを抱え、バスは山梨県道志村へ出発、相模湖IC より国道413号をくねくねと道志川に沿って山中湖方面へ進むこと1時間、登山口となる道志の森キャンプ場へ到着します。

今日の目的地の「菰釣山(こもつるしやま)」は、山梨県と神奈川県の県境に位置します。丹沢の大室山から西へ続く稜線は、山梨県(甲斐国)と神奈川県(相模国)の境い目から甲相国境尾根(こうそうこっきょうおね)と呼ばれます。
このルートは東海自然歩道も通っているため、道はきれいに整備されていてきれいな標識も立てられている歩きやすい稜線。

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東海自然歩道 道中の標識はピカピカでした

何よりのポイントは、パンフレットにも記載がある「ブナやコナラの自然林」。道志村の面積の3割以上は実は横浜市が所有する山。水源の森としてその半分以上はブナなどの広葉樹やモミ・ツガなどの針葉樹の天然林。新緑の時期のブナの森なんて美しいに決まってる!期待に胸を膨らませ、キャンプ場の先に続く林道を歩いていきます。

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山梨県道志村ですが看板は横浜市 ぶなの森の理由はここに

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足元は落ち葉でふかふか

斜面に差し掛かると早速ふかふかの落ち葉カーペット、緑の苔、透き通るような千鳥の木の若葉。
周囲は霧雨で白いガスに覆われているのですが、それがまた水の森である姿を際立たせてくれていて、より幻想的な光景が広がります。

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「千鳥の木」の新芽 知識豊かなお客様に教えていただきました

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勾配のきつい登り坂に一面咲いていたツルシロカネソウ
落葉樹林の林相が好きな花だそうです

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生き生きとした苔たちも、水の豊かさを物語ってくれます

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新緑美しい落葉樹の森

稜線に出てすぐのところに綺麗な避難小屋が。
霧雨はまだ続いていたため、屋根の下で濡れずにお昼休憩が取れるのはありがたいこと。
お腹を満足させ、山伏峠に向けて出発です。

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きれいな避難小屋

1379mの菰釣山の山頂もあいにくガスの中で幻想的な雰囲気が漂うだけでしたが、ここは晴れの日にくればどーんと富士山、御正体山、山中湖などが見えるとか。
また天気の良いときに来ようっと。

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本日の山頂1379m

若葉の緑と落ち葉の茶色を白い霧が覆う三色の世界の中に、時折訪れるミツバツツジの鮮やかな赤が印象的。

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ミツバツツジ さらに豆桜も見かけました

また、なんとなく芳香が漂ってきて辺りを見渡せばミヤマシキミが足元に咲いていました。

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足元にミヤマシキミ

天気予報通り午後になるとガスも少しずつ抜けていき薄陽が差してきたと思った瞬間、目の前に富士山が!
一瞬でまたガスの中に戻ってしまいましたが、疲れている足取りが軽くなるような嬉しいサプライズです。

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こんな近くに富士山があったとは チラリと見える姿に元気をもらう

あまり人も入ってこない静かな山域であるのもこの場所の特長でしょうか。
この日は誰とも会わずゴールの山伏(やんぶし)峠に到着しました。

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今日もあと一息 峠の山伏峠に向かって降りていく

バスに戻り山中湖畔の日帰り温泉に向かう途中、最後にきっちり顔を出してくれた富士山。
今日も富士山に見守られ気持ちよい山歩きの1日。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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最後にようやく全貌を見せてくれました 何度みても良い山富士山