上野ひろみと行く! 熊野古道 伊勢路パート2猪ノ鼻水平道・頂山へも 名古屋駅集合解散
昨秋実施した熊野古道伊勢路に参加されたお客様から、パート2を作ってほしいとのお声をいただき企画しました。
今回は前回トレースできなかった熊野古道伊勢路の荷坂峠や逢神坂峠・観音道などを歩きました。
熊野古道に加え、前回八鬼山超えの途中の桜の広場から眺めた「頂山」と2020年12月「NHKあさイチ旅シェア」で紹介され人気の絶景オハイ(大配)や猪鼻水平道を訪ねました。
熊野古道に加え、前回八鬼山超えの途中の桜の広場から眺めた「頂山」と2020年12月「NHKあさイチ旅シェア」で紹介され人気の絶景オハイ(大配)や猪鼻水平道を訪ねました。
今年二人で組んだツアーは連続して快晴だった上野と水村ですが、今回は雨マークが並ぶ天気予報。心配する水村に「きっと大丈夫」とまたまた何の根拠もないけれど、良くなることを願うのみ・・・
1日目 2022年4月24日(日)小雨
曇り空の関東でしたが、名古屋駅に着く頃にはパラパラと雨が降り初めてしまいました。
それでも明日は晴れ予報へと変わりました。近鉄名古屋駅から伊勢志摩ライナーで宇治山田駅へ。
同じ特急料金でサロン席の予約が取れました。
宇治山田駅で昨年もお世話になった滝原西村ハイヤーのマイクロバスに乗車。前日の土曜日は伊勢神宮内宮の駐車場に入るのに1時間半待ちだったそうです。行動制限の無い週末、小雨が降る中でしたがたくさんの方が参拝されていました。
式年遷宮の際、正宮(しょうぐう)で最も太い棟持柱(むなもちばしら)は宇治橋の内側の鳥居にリユースされる事、神明鳥居の特徴や御幌(みとばり)の事などをお伝えしながらご案内させていただきました。その後、おかげ横丁で各自昼食。
バスで荷坂峠トンネルの手前で降り歩き始めました。荷坂峠のオンツツジに合わせてツアー日程を決めましたが、今年の開花はいまひとつ。お花は難しいですね。でも、大きな花とひし形の葉は新緑の緑に映えてきれいでした。
沖見平では展望も得られ、バスは予定していた場所より手前まで入ってくれ、小雨だったので助かりました。一石(いっこく)峠の入口へバスで移動。
一石峠は、尾鷲檜の伐採したことで展望が良くなり、宿の名前になっている紀伊の松島を眺める事が出来るようになりました。
♪みかんの花が咲いている♪と口ずさみたくなるような良い香りがする白い花の間をすり抜け、お宿まで歩きました。
今日から三連泊でお世話になる紀伊の松島さん。
このお宿ならまた行きたいと参加を決めたお客様がいるほどお料理が大好評!料理長の息子さんから初日はほら貝のお刺身のサービス。こりこりした歯ざわり。地元でも貴重な食材のようです。
2日目 4月25日(月)晴れ
宿の前の道が熊野古道。宿から歩いて出発。古里海岸から若宮神社、三浦峠を越えて始神峠から大舟橋まで歩いてバスに乗車。
道の駅海山で昼食。
ここは前回馬越峠へ向かう際立ち寄った所。今回は海側の猪ノ鼻水平道へ。岬まで県道ですが、沢を横切る所はマイクロバスでも通行が困難なため途中で下車。歩いて岬へ。岬からは前回登った天狗倉山へ続く尾鷲トレイルが伸びています。展望の良い場所には尾鷲藪漕隊の名前が入ったベンチが設置され、地元の方々の努力で丸太橋なども整備されています。
尾鷲檜の根付 熊野古道センターのスタッフ手作りです!
3日目 4月26日(火)曇り一時雨
今日は本格的な雨予報。
でも雨雲レーダーの予報を見ると上手く避けてくれそうな雨雲の動き。二木島峠・伊勢と熊野の神様が出会う場所という意味の逢神坂峠へ。石畳が残る古道ですが、雨で濡れていると滑りやすく神経を使います。そして何度も声掛けした「カニ注意!」、初日からサワガニや赤いカニがたくさん。踏まないように予測不能な動きに気を付けながら歩きました。
湊川橋でバスに乗り波田須神社へ。神社を参拝してバスに戻ると雨が…
ちょうど昼食の時間で大吹峠へ。東屋とトイレがありますが、東屋もさほど広くないのでバス車内で黙食。出発の頃には小雨になりました。大吹峠を越えて泊観音へ。
雨の多い熊野。シダやコケなど植生も豊かです。ツアー中に名前がわからなかったものも多く、後日調べて判明したものをこの場でご紹介します。
4日目 4月27日(水)曇り
夜半に降った雨も止んで曇り。今日一日何とか天気がもってほしいと思ってと、運転手の息子さん手作りのてるてる坊主を下げたバスで九鬼へ。頂山は展望がありませんが、ハカリカケ岩は展望抜群。歓声が上がります。
そして、杉林を下ると絶景!オハイブルーの海を眺めながらランチ。
昨年6月にできたばかりのVISON本草湯で入浴。津駅でバスを降り、特急ひのとりで名古屋駅へ戻りました。高速道路に近い入浴施設と駅を利用することで、スムーズに移動することが出来ました。
今回も連日おいしい食事と、宿やバスのスタッフの方々のご配慮により、海と山が近いトレイルを楽しむ事が出来ました。
6月下旬発行予定の日本の山旅パンフレットでは、南紀の新コースが掲載予定です。ぜひご参加をお待ちしています。
<写真・文 上野ひろみ>
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1 信州登山案内人