「日帰り岩場コース」烏帽子岳~シラケ山~天狗岩
 添乗記


5月14日
西上州の山と聞くと、ギザギザの岩岩、というキーワードが頭に浮かびます。今日のツア
ーは「日帰り岩場コース」、パンフレット上の「!」(危険度表示)マークは2。バックパックにはいつもの荷物に加え、ヘルメットも入れての準備。さてさて、どんなアドベンチャーが待ち受けているのでしょう?
 新宿を出発したバスは、関越、上信越自動車道を走り、ねぎとこんにゃくで有名な下仁田インターへ。街道沿いのなんとなく趣ある道をどんどん山の中へと入っていき、大仁田ダム近くにある烏帽子岳登山口で、私たちを下ろします。靴の紐を締め直し、登山開始です。

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烏帽子岳へ向かう沢沿いの道

意外にも、稜線に上がるまでは、新緑きれいな落葉樹の森。ふかふかの落ち葉の上を、濡れた森の独特の匂いを、思い切り吸い込みながら、気分良く高度をあげていきます。
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ここは屋久島!?苔むした岩の上は、滑らないよう慎重に進みます

烏帽子岳へ向かうルートは途中から、
1、直登する短いが急なルート
2、マルと呼ばれる山を経由しての、時間かかるルート、
に分かれるのですが、路面状況も悪くなかったこの日は、「直登」コースを選択。途中、ロープ箇所も「ロープに頼りすぎず、足を置く場所をきっちり考えて」「ゆっくり急がず、前との距離開けて」と、前方から、ガイド清野氏の的確なアドバイスが適宜飛んできて、落ち着いて通過します。
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烏帽子岳直下の難所
緊張感あふれる箇所を抜けると、そこは烏帽子岳山頂1182m。朝はどんよりしていた空は、どんどん快方に向かい、遠くの山並みが見え始め、パノラマを楽しみながらのお昼休憩。緊張感ほぐれる、ひとときの寛ぎタイムです。
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烏帽子岳から北方面をのぞむ
午後は、稜線を南下、シラケ山へと向かいます。
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こんな歩きやすい部分もありますが、「シラケ」とは、おそらく日本刀の刃文(波模様)からきている言葉ではないかと清野ガイドの説明。なるほど、地形図にも載ってこないような、小さなアップダウン、波波の尾根道を、参加者同士、声を掛け合いながら、進んでいきます。写真では伝わりませんが、なかなかスリリングなアドベンチャーコース。
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小さな岩場をいくつも越して
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振り返るときれいな三角の山。遠くからみる烏帽子岳はこんな形でした
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前方の人たちが、次の岩場に取りつき始めるのを見守る
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気持ち良い稜線歩き。標高1000m前後ですが、視界が開けるのが良い。順調にシラケ山、天狗岩と進み、最後は僧侶が修行していたとも言われる、おこもり岩(洞窟)を見学し、バスが待つ、天狗岩登山口へと無事下山。
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おこもり岩へ向かう
広葉樹のふかふかの森と、ポコポコとした奇岩続くアドベンチャーな稜線。短い距離ながら、楽しさがぎゅっと詰まった、「これが西上州か」と体感できるルートでした。一人で歩くのは危険だし、公共交通機関ではアクセスしにくい場所。こういう山こそ、ツアーを上手に利用して、西上州の山々も、どんどん楽しんでいただけたら嬉しいです!
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朝、集合時は雨ではじまった1日、晴れ男、晴れ女の集まりで、最後は、気持ち良い木漏れ日の森歩き。

【写真・文/青崎涼子】