絶景・猿山岬の雪割草群生地と半島最先端・岬自然歩道を歩く



①スハマソウ(雪割草)
スハマソウ


2022年3月23日(水)
剱・立山など白き峰々を眺めながら、優しい響きの能登さとやま空港にお客様とともに降り立ちました。曇りの予報でしたが、天気は晴れ。気温6度。
②白き峰々を眺めながらのフライト2
白き峰々を眺めながらのフライト

「早春の能登半島を巡るハイキング」は秋山ガイドの案内でスタート。
10年以上前、今回ガイドの秋山さんらが両夜行(3泊4日。車中で2泊!)でご案内していたコース。
飛行機を利用して久しぶりのツアーです。
初日は観光地として有名な見附島へ。弘法大師が布教のために佐渡から能登に渡る際発見したと言われている島。「見つけた」というのが名前の由来。
高さが28mもあり先端部分が突き出たその独特の見た目から別名「軍艦島」。干潮で島まで渡れそうでしたが途中から濡れている場所が滑りやすく、無理せずに戻りました。 
③見附島
見附島

バスで須須(すず)神社へ。
能登半島の最北端にあり、日本海側一帯の守護神です。イルカと見開き2ページ分のご朱印が珍しい神社です。
そして、アカガシ・タブノキ・スダジイ等の照葉樹の社叢(しゃそう)は見事でした。照葉樹林の北方的限界性を示していることなどから、社叢は国指定の天然記念物となっています。
④須須神社参道
須須神社の参道

能登最北端の宿でおいしい昼食を頂き、歩いて道の駅狼煙(のろし)から禄剛(ろっこう)崎灯台へ。
海難事故が多かったため、航路を照らすのろしが古くからあげられていたそうです。海から登る朝日と海に沈む夕日が見られる場所です。
⑤狼煙・禄剛崎灯台
禄剛崎灯台

 川浦園地まで歩き、バスで少し移動し、岬自然歩道を歩きます。今回のツアーのメインは、2日目の「雪割草」ですが、エンレイソウ、ヒメリュウキンカ、水芭蕉、キクザキイチゲの群落など、「あ、春だなー」と嬉しくなるトレイルでした。
⑥エンレイソウ
エンレイソウ

バスで「すず塩田村」で揚げ浜式製塩を見学。まさに、手塩にかけた貴重なお塩です。
⑦すず塩田村
すず塩田村

道の駅千枚田ポケットパークでバスを降り「白米(しろよね)千枚田」を見学しお買い物。「天然海藻」の文字に惹かれて、「つるも」という輪島特産品の説明を受けました。「通常は高級料亭に行ってしまう品だけど、コロナで需要が減って売っている」との事。初めて食べるものに手を出すのはちょっぴり勇気がいりますが、独特のシャキシャキとした食感で、おいしく頂きました。お店の人に言われた通り、油揚げと一緒に味噌汁に入れて食べました。(もっと買ってくれば良かった。)
⑧白米千枚田
白米千枚田

宿泊先は輪島のホテルでシングルルーム利用ですが、1階には、輪島温泉「旅人の湯」もあります。
山と海…とくればおいしい海の幸。シングルルーム利用のホテルでは、自由食となることが多いのですが、秋山ガイドならではお食事付。すぐ近くのお店で夕食。輪島朝市会場はすぐ近く。夕食前に場所の説明をさせて頂き、出発前に各自で散策して頂くことになりました。

2022年3月24日(木)
バイキングの朝食後、朝市会場へ。お客様が立ち寄ったという漆器屋さんで輪島塗のお箸を買いました。お客様は、店主のおかみさんと同じ年、生まれ月も一緒だったそうで、あれこれお話し、ツアーで来ていると伝えると能登ヒバの菜箸をお客様の人数分頂きました。
途中で「えがらまんじゅう」を行動食用に購入。「えがら」と聞きなれない言葉の意味を聞くと「150円だから、何年考えていてもわからないから買って食べたほうが早いわよ」と威勢の良い売り子さんに言われてしまいました。こういった掛け合いが朝市の楽しさです。「えがら」とは、くちなしで色づけされた餅米が栗のいがらに似ていることから名づけられたそうです。いがらの「いが」がなまって「えがら」と呼ばれるようになったとの事。重蔵神社をお参りして、猿山へ向けて出発。
⑨朝市で買った「えがら饅頭」
えがら饅頭

⑩重蔵神社
重蔵神社

猿山は雪割草が自生していましたが、盗掘で激減。この時期入山協力金を集め、スタッフが見回りを行い、地元の小学生が育てた苗を移植するなどの成果で、見事な群生地によみがえりました。雪割草は、道の駅でも苗を売っていましたが、やはり東京では育たないとの事でした。
あいにく小雨がぱらつくお天気となってしまいましたが、様々な色合いの花を楽しむ事が出来ました。イカリソウ、シュンラン、セリバオウレンなどたくさんのお花に出会うことができました。

⑪キクザキイチゲ
キクザキイチゲ

⑫猿山332m
猿山332m

⑬イカリソウ
イカリソウ

⑭開花まじかのシュンラン
開花間近のシュンラン

下山後は、門前町の總持寺通り商店街で「能登丼」の昼食。各店で様々な「能登丼」を出しているそうですが、奥能登産のコシヒカリ(米)・能登産の器・能登産の箸を使用するなどの決まりがあるそうです。そして、箸はお客様にプレゼントもその一つ。使用した箸ではなく、新しいお箸のお土産付き。

⑰能登丼
能登丼

⑯総持寺祖院
建造物の多くが登録有形文化財に指定されている總持寺祖院

その後總持寺祖院をお寺の方に案内していただき、羽田に到着。みなさんしっかり歩いて頂き、早春の能登半島を満喫した山旅でした。

【写真・文 上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
2022年11月4日(金)M1786 荒島岳と伊吹山 初夏・紅葉を迎える名山を訪ねて