久住山縦走と大船・由布・鶴見/法華院温泉泊、ミヤマキリシマの平治岳も

2022年5月25日(水)1日目
まずは羽田空港から飛行機に乗り、空の旅。熊本空港は2016年に起きた地震の影響で一部仮設での営業でした。熊本空港でこれから3日間お世話になるガイドさんと合流し、牧の戸登山口へ。登山口へ向かう道中、ガイドさんの提案で城山展望所へ寄り道。

城山展望台での説明写真
城山展望所での説明

帰りは大分空港から東京に帰るため、熊本・阿蘇の景色は最初で最後ということで皆さんすぐに写真タイム!初日は東京、熊本、大分いずれも晴れ。登山口までかなりの移動だったので休憩にも最適な場所でした。

阿蘇市観光マップ写真
阿蘇市観光マップ

牧ノ戸登山口写真
牧ノ戸登山口

牧の戸登山口到着後、出発前の準備体操をして登山開始!久住山(1787m)と中岳(1791m)を登って法華院温泉を目指します。

遠方に見える久住山写真
遠方に見える久住山

登山口から約30分の場所から見える久住山。わくわくする気持ちを胸に足を進めます。

ベニドウタン写真
ベニドウタン

道中ベニドウタンが少し咲いていました。ベニドウダンを漢字で書くと、紅満天星。とてもきれいな名前だと思いませんか?赤い満天星。名前を付けた人にはそんな風に見えたのでしょう。想像力がとても豊かだなとしみじみ思います。

久住山避難小屋付近写真
久住山避難小屋付近

避難小屋が見えてくると久住山山頂まであと少し!

久住山写真
久住山

あんなに遠くに見えていた久住山がすぐそこまでの距離

山頂写真
久住山山頂

久住山山頂(1787m)に到着。皆さん写真を撮り、短い休憩の後すぐに中岳へ向かいました。やや雲が多くなり山頂で立ち止まると少し寒く感じます。

御池から見える中岳写真
御池から見える中岳

来た道を戻り、次は中岳を目指します。

中岳山頂写真
中岳山頂

中岳は九州本土最高峰の山です。ただ、久住山山頂同様雲が多く出てきてしまい、せっかくの景色もガスがかかり見渡せず…
写真タイムの後、宿泊する法華院温泉へ向かいます。

法華院温泉写真
法華院温泉

東京からの移動と登山で疲れた体をここの温泉と食事で癒します。法華院温泉は標高1303mで九州では最も高い地点で湧き出る温泉です。山で温泉に入れる贅沢を堪能し明日に備えます!

2022年5月26日(木)2日目
温泉で疲れを癒し、万全の状態で2日目を迎えることが出来ました!
朝食のお弁当を食べ早朝に出発し、平治岳(ひいじだけ)と大船山を目指します。

平治岳を目指して
平治岳を目指して

2日目最初は平治岳へ。
「平治」と書いて「ひいじ」。「坊ガツル」など山には不思議な名前がよくあります。これからもどんな不思議な山名や地名に出会うのか楽しみです。

ミヤマキリシマ写真
ミヤマキリシマ

まだ満開には程遠かったですが、咲き始めたミヤマキリシマが私たちを出迎えてくれたようで、皆さんミヤマキリシマを見るやいなや熱心に写真を撮っていました。

後ろを振り返ってのミヤマキリシマ
後ろを振り返ってのミヤマキリシマ

後ろを振り返ると一面にミヤマキリシマが咲いていました。これが満開になったらとてもきれいなのだろうな、と想像しつつ山頂を目指します!ちなみに、今年のまいたびオリジナルカレンダーの6月は久重連山の中岳です。来年の6月はどの百名山かな。

平治岳山頂写真
平治岳山頂

ミヤマキリシマを堪能しながら平治岳山頂(1643m)に到着。午後から天気が崩れる予報だったため、すぐに大船山(だいせんざん)へ。

大船山山頂写真
大船山山頂

大船山山頂(1786m)到着時にはいつ雨が降り出してもおかしくない空模様。すぐに下山して初日に宿泊した法華院温泉に戻って昼食をとりました。そして予想通り法華院温泉に戻ったタイミングで土砂降りに…。昼食後雨具を着て坊ガツル・雨ガ池越を通って下山、次の宿へ向かいました。

2022年5月27日(金)3日目

由布岳登山口写真
由布岳登山口

昨日とは一転青空の中、由布岳山頂を目指します。気温も上がり、登山口に着いた段階で少し汗ばむくらいの陽気に。由布岳は東峰と西峰がありますが、西峰はクサリ場があったり登山道が狭いなど危険個所が多いため、ツアーでは東峰に登頂します。

鶴見岳写真
鶴見岳

由布岳登山口から少し歩いて右を見ると鶴見岳が。「由布岳に登ったらすぐ行くから待ってろ~」と心の中で思わず叫びたくなるような天気。

由布岳樹林帯写真
由布岳樹林帯

登山口からしばらくは樹林帯をつづら折りに進んでいきます。木々が日光を遮ってくれるので体力の消耗が少なくて助かります!また登山口を少し上がったあたりは鹿さんが生息している場所でもあり、朝早い時間だと鹿さんを見ることができると地元の方が教えてくれました。

樹林地抜けた写真
樹林帯抜けた後の眺望

登山道とミヤマキリシマ
登山道とミヤマキリシマ

樹林帯を抜けると一気に視界がひらけ、少しですがミヤマキリシマも見ることができました。登山道は山頂付近など所々岩場がありますが全体的に歩きやすいです。

由布岳山頂写真
由布岳山頂
由布岳東峰山頂(1580m)はかなり狭いため、皆さん譲り合って写真タイム。山頂からは鶴見岳と別府湾を望むことができます。写真を撮り終えた後、山頂から少し下った広い場所で昼食をとり来た道を下山。かなり登りやすい山なので多くの方が登山に訪れていました。

鶴見岳山頂写真
鶴見岳山頂

このツアー最後の山は鶴見岳。
ロープウェイで一気に上まで行き山頂(1375m)を目指します。この日は少し風があったため、通常より少し速度を落としてロープウェイが運行。速度が遅い分、景色を十分に楽しむことができました!
ここ鶴見岳でもミヤマキリシマが見られ、最後まで楽しむことができます。鶴見岳を下山したら登山は終了。別府温泉で3日間の疲れを取り、大分空港から東京へ戻りました。

<最後に>
全体的にはまだ少しミヤマキリシマの開花が遅かったのですが所々できれいに咲いており、お客様の歓声を聞いたときはとてもうれしくなりました。
少し早いですが来年もツアーが企画できたらミヤマキリシマを見にいきませんか?


【写真/文:小林将幸】


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