花岡と行く!
兜明神岳~岩神山と平庭高原~安家森、七時雨山

1兜明神
兜明神岳

1本目の5月22日出発分が早々に満席となったため、5月29日に2本目が追加設定された北岩手の山旅を、地元出身の花岡ガイドと巡ってきました!

まずは東京駅から早朝の新幹線で盛岡駅へ。そしてバスで田代平(たしろたい)へ。
2七時雨山登山口
七時雨山登山口
最初の七時雨山(ななしぐれやま)では、日曜日とあって地元の方や登山グループともすれ違いました(山菜取りの方も多数)。
1本目では初日は当初小雨でのスタート。「7回しぐれて春になるのよ」と地元の女性に教わり、雨も仕方なしと思っていましたが、6合目で雨具も脱ぎさほど降られずに済みました。
足元にはルイヨウボタン・サクラスミレ・オオタチツボスミレ・クルマバソウ等々たくさんの花々がお出迎え。途中、展望もありましたが山頂(北峰)はガスの中。一等三角点にタッチして南峰をピストンし往路を戻りました。

2本目は快晴。
1本目で沢山出会ったオオタチツボスミレはわずかに残っていました。1週間で季節は進み緑も濃くなりました。
3ルイヨウボタン
ルイヨウボタン
4サクラスミレ
サクラスミレ
5オオタチツボスミレ
オオタチツボスミレ
6クルマバソウ
クルマバソウ

1泊目は奥中山高原に宿泊。
スキー場のセンターハウスに併設されているホテルで、本館にはとろりとしたお湯の「煌星(きらほし)の湯」、別館には「朝朱(あさあけ)の湯」を備え、朝食で提供された高原牛乳もお客様に好評でした。

7白樺の純林とマイズルソウの群落
白樺の純林とマイヅルソウの群落

2日目は平庭峠から富士見平を経て平庭岳へ。富士見平からは好天時には岩手山が望めます。
ミヤマザクラ・マルバコンロンソウ・ハウチワカエデ・ノビネチドリと今日もたくさんの花々が。

8ミヤマザクラ
ミヤマザクラ
9マルバコンロンソウ
マルバコンロンソウ
10ハウチワカエデの花
ハウチワカエデ
11ノビネチドリ
ノビネチドリ

兜明神岳と安家森(あっかもり)へは、2017年にも「花岡と行く!」ツアーで訪れていました。
その時と比べると遠別岳までの道が笹に覆われ少し苦労しました。これもコロナの影響でしょうか?手入れを行ってくださる関係者の皆様に感謝です。安家平はカラマツの新緑がきれいです。
1本目の時はまだ開いていませんでしたが、カラマツソウの由来となっている様子が良くわかります。

12カラマツの芽吹き
カラマツの芽吹き

安家森の山頂をピストンし袖山高原へ。ニリンソウの群落が見事でした。
13ニリンソウロード
ニリンソウロード

2泊目は人の数より牛の数が多いという葛巻町の宿へ。浴衣もバスタオルも牛柄。
朝食で提供された葛巻高原牛乳は瓶牛乳。表面に乳脂肪分が固まって、そのままでは出てこないほど。
また、売店のヨーグルトは大人気ですぐに売り切れてしまうそうです。

最終日は、区界(くざかい)高原からスタート。兜明神岳への登山道脇はたくさんの花々が。

14キバナイカリソウ
キバナノイカリソウ
15ラショウモンカズラ
ラショウモンカズラ

1本目は快晴でしたが、2本目では兜明神岳の岩場が終わって屋根のある「かぶと山荘」近くで昼食を食べ始めると雨になりました。兜明神岳の山頂への往復は、念のため下り用にロープを固定して進みました。その後は短いけれど岩場が楽しみな岩神山へ。コヨウラクツツジがたくさんありました。

16コヨウラクツツジ
コヨウラクツツジ
17イワテヤマナシ
イワテヤマナシ

今回歩いていてコウモリソウに似た茎を抱いたものを見かけました。
すると宿泊先に置いてあった「葛巻の自然」という冊子を見ていたら、正体はハヤチネコウモリという新たな発見も。

19ハヤチネコウモリ
ハヤチネコウモリ

春の1週間は次々と花が開き、そして緑の濃さも変わります。そんな変化も体感した魅力あふれる岩手の春を楽しんだ山旅でした。

【写真・文/上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1