花岡と行く! 鯨山、六角牛山、霞露ガ岳

1六角牛山頂
六角牛山頂

販売開始後あっという間に満席となり、10月にも追加設定されたこちらのツアー。
2019年に催行し、同じ花岡ガイドが同行した「鞍掛山、石上山、片羽山」の続編です。

2022年6月12日 1日目
東北新幹線を北上駅で下車、5月の「花岡と行く!」シリーズの兜明神岳ツアーと同じドライバーさんが今回も改札口で待っていてくれました。
前夜大雨警報が出ていた岩手県でしたが曇天でのスタートに。
バスに乗り込み、「道の駅 遠野 風の丘」でタクシーに乗り換えて六角牛山登山口へ。

柳田国男の「遠野物語」に「四方の山々の中に最も秀でたるを早池峰といふ。北の方附馬牛(つくもうし)の奥にあり。東の方には六角牛山立てり」と書かれている、六角牛山(ろっこうしさん)へ。
女神の三人の娘に与えられた山が遠野三山。末娘が早池峰山。姉たちが六角牛山と石上山。
六角牛山の名前の由来は、その昔6人の皇族が住んだ山と言われ、「六皇太子」が山名になったという説や山容が垂れ下がるというアイヌ語が由来という説があるそうです。

 タクシーを降りて歩き始めると早速、マルバダケブキ・オオヤマフスマ・オオヤマオダマキ・ヤマハタザオ・エゾノコリンゴ・カキドオシ等々・・・植生豊かな森を歩きます。

2マルバダケブキ
マルバダケブキ
6合目から急登。
すれ違った方が言われていた通り、急登の先はレンゲツツジが登山道を飾るかのように咲いていました。
3レンゲツツジの小道
レンゲツツジロード

山頂には、二等三角点とその脇には主三角点。
ヒョウタンボクの仲間とまではわかったものの、花岡さんは「アラゲヒョウタンボク」と説明。
「うーん、奥が深い」

4主三角点
主三角点

5アラゲヒョウタンボク
アラゲヒョウタンボク

山頂からの展望は良好。
でも、雨がぽつぽつと降ってきました。
樹林帯まで下った所で雨具を着用。
急登で苦労した個所は滑りやすく、注意して下ります。
無事下山した後は温泉に入り、おいしい夕食を食べ明日に備えます。

2022年6月13日 2日目
2日目は霞露ガ岳(かろがたけ)へ。
「道の駅やまだ」の説明版には、「海岸近くにありながらもブナの原生林が茂る稀有な環境の山。山頂には、地元で「オカロサマ」と呼ばれる巨岩のご神体が祀られている」とありました。
霞露ガ岳は、海抜0mの漉磯(すくいそ)海岸からスタート。

6漉磯海岸
漉磯海岸

海岸線には見たことの無い花が次々と現れ、さらに波音を聞きながら山に登るという、いつもとは違うトレイルを楽しむ事ができました。

7キリンソウ
キリンソウ

8ミヤコグサ
ミヤコグサ

9ハマナス
ハマナス

やませ(三陸沖より内陸に吹き込んでくる北東気流)が吹き、山頂からの展望は得られませんでしたが、下山途中からは日差しもあり、赤松の大木を愛で(5人で手をつなぎ、大きさを体感)、巨木ツアーの候補地になるような素敵な森を下ります。

11巨木ツアー
巨木

大浦漁港近くまで歩き、大浦霞露ガ岳神社に参拝してからホテルへ。
ホテルの内装、スタッフの心遣い、食事どれをとっても素敵なお宿です。
2011年3月11日の大震災で大きな被害を受けた「旧波板観光ホテル」、現在の「三陸花ホテルはまぎく」の由来はホテルのHPに記載されています。

大きな痛手を受けた三陸地域の山を訪れ、少しでも現地の復興の一助となればと思います。

2022年6月14日 3日目
最終日は「鯨山(くじらやま)」へ。
登山口の「岩手県立陸中海岸青少年の家」でマップをいただきスタート。
樹林帯を抜け露岩帯・トラロープのかかる岩場を越え、二等三角点のある山頂へ。
山頂からは三陸の海岸線や早池峰山も眺める事ができました。

12エゾアジサイ
エゾアジサイ

13キバナノヤマオダマキ
キバナノヤマオダマキ

鯨山山頂から三陸の海を眺め、今後たとえ地震があったとしても「津波が来なければ良い」。お客様が山頂で言われた言葉です。
震災前の様子を考えると胸が苦しくなるけれど前を向いて復興に動く現地の方々に、訪れる事で少しでも力になれる、そんな気持ちになった山旅でした。

【写真・文/上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人


↓今後花岡ガイドが同行予定のツアーはこちら↓
2022年8月18日(木)M1119 蔵王熊野岳・月山・西吾妻山/花咲く月山など東北の百名山3座へ

↓現在ご予約受付中の東北地方の登山ツアーはこちら↓
2022年9月29日(木) M1132 焼石岳と栗駒山 東北屈指の花の名山を歩く

2022年11月8日(火)・11月25日(金)M3909 二ツ箭山 いわきの名岩峰へ