遠ざかる関東の名峰「皇海山」


1ショウキラン
ショウキラン

2022年7月5日(火)
数日前は台風の影響が心配され、中止かな? そんな心配をしていました。
靴マーク6と厳しいコース。雨が降ったら大変。しかし! 今回も空の神様は難ルートに挑むお客様の味方に付いてくれました。
今日は庚申山荘まで。とは言え標高差も約500m。久々の70リットルのザックは重い! 曇天の東京を後にバスは日光へ。前方は明るくなり青空も。
国民宿舎かじか荘からスタート。しばらくは林道歩き。すぐに携帯は圏外に。投げ石と名付けられた何故ここだけ?と思うような不思議な場所を通り、庚申七滝の手前で昼食。

2康神七滝
庚申七滝

小屋に着くまでにも庚申山講で多くの人が庚申山を目指した歴史を感じる石碑などか残っています。小屋の手前にショウキラン。少し歩を進めるとまとまって咲いていました。心配した雨に降られることなく庚申山荘に到着。
小屋の中にも沢水が引かれているので快適です。トイレが外に一つしか無いのが難点と言えば難点。でも、布団があるのでインナーシーツだけで大丈夫。助かります。
小屋が無くテントも担いでとなると更に難易度が上がり、もっと遠い山になってしまいますね。アルプス等は営業小屋があることに感謝です。
スタッフ三人がそれぞれ心ばかりの副食を用意してランタンの下で夕食。明日に備え早目に就寝。

2022年7月6日(水)
2日目は3時にはお湯を沸かし、アルファ米の質素な朝食。夜は満天の星空だったとか。不覚にも見上げること無く…
ヘッドライトを付けて出発。しばらく歩くと明るくなりました。暗いと間違えそうな分岐もあります。楠元ガイドからは、「熊の食事タイムだから時々喋ってね」とのこと。
岩場や梯子もあり、庚申山までも厳しいルート。

3梯子を下る
長い梯子を下ります

4熊さんのマーキング
熊のマーキング

庚申山に到着。少し先は皇海山の展望台。快晴です。男体山や日光白根山等々が見渡せます。

5皇海山
皇海山

6鋸山山頂
鋸山

ここからヘルメットを装着。鋸山までは長い鎖の下りやトラバース。スタッフが中間に入りサポート。鋸山からはザレた下りと鎖の下降に注意。
厳しいルートで花どころでは無いとの声もありましたが、お花も愛でながら…

7タカネバラ
タカネバラ

8-2トラバースも慎重に!
トラバースも慎重に

9岩場に咲くウサギギク
岩場に咲くウサギギク

不動沢コルに降りた所が以前の登山路分岐。ここからひと頑張りで皇海山山頂に。4時にスタートし、山頂に到着したのが午前11時前。頑張りました。

10本当に遠い!皇海山山頂
本当に遠い! 皇海山

11ギンリョウソウ
ギンリョウソウ

12サワギク(ボロギク)
サワギク

鋸山へ戻り六林斑峠へ。ここからも笹の深い場所や沢を何度も渡り、崩壊箇所もあります。気が抜けません。疲れているので慎重にゆっくり進みます。

13刈ってあるとはいえ・・・
刈ってあるとはいえ・・・

庚申山荘に戻り、楠本ガイド特製のお汁粉と山梨からご参加のお客様からの差し入れワインで乾杯!

2022年7月7日(木)
かじか荘のお風呂の開始時間まで時間があるので展望台へ。あいにくガスがかかっていましたが、少し待つと展望も! 小屋に戻りゆっくり下山開始。

14お世話になった康進山荘
お世話になった庚申山荘

15サワグルミの実生
サワグルミの実生

最後はかじか荘で入浴。お天気に恵まれ、遠くなった百名山に全員で登頂出来ました。

写真・文 上野ひろみ
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1