大朝日岳 6月はヒメサユリの季節
大朝日岳は朝日連峰の主峰で、親しみのある三角錐の形は海沿いの酒田の町からも望むことができる山です。今回のツアーは古寺案内センター(旧古寺鉱泉)に2泊し万全の状態で小朝日岳・大朝日岳登頂を目指します。
大朝日岳は古寺鉱泉の登山口から行くと水場が2カ所(ハナヌキ峰分岐手前にある一服清水と大朝日避難小屋直下手前にある銀玉水)ありますが、雪解けが遅いため事前情報では一服清水のみ水が出ているとのことでした。古寺案内センターのご主人いわく、今年の東北は例年以上の降雪だったとのこと。万全の準備をして大朝日に向かいます。
2022年6月27日(月)1日目
古寺案内センター
古寺案内センターは大朝日岳登山口の起点になり令和2年にオープンした新しい小屋です。館内はかなり綺麗で実家のような安心感です。
こちらの自慢はご主人手作りのおいしい食事。この日の夕食はイワナの塩焼きを中心に山菜料理でした。この他にごはんとお味噌汁が付きます。
この日は朝から雨が降り続いたとのこと。川の水量は多く色が濁っています…
この日は明日の好天を祈って休みました。
2022年6月28日(火)2日目
小雨状態だったので雨具を着ての出発。
今年の冬は大朝日岳はじめ東北で全体的に雪が多かったため雪解けも遅く、かつ上記写真のように雪の重みで橋が崩落してしまいました。今回は左にある木の橋を渡っていきます。昨日までの雨でかなり滑りやすいので細心の注意を払って渡ります。木の橋を渡ったあとはしばらく平坦な道を歩いていきます。
古寺案内センターに代わる前の古寺鉱泉の建物です。今は建物使用していないのでかなりボロボロになっています。
ここで一休み。水が不安な人はここで汲んでもらいました。かなり冷たい水でおいしいです。
一服清水を過ぎるとお花が少しずつ顔を出します。
タムシバ
古寺山から小朝日岳に向かう途中で雪道を何回か通ります。この辺は比較的平坦な道なのでアイゼンなしで歩きます。
古寺山から小朝日岳に向かう途中で雪道を何回か通ります。この辺は比較的平坦な道なのでアイゼンなしで歩きます。
大朝日岳方面かなり雲が多いです…
いよいよ本ツアーの目玉ヒメサユリが登場しました。ヒメサユリは東北地方南部から新潟県の特産種です。
みなさんヒメサユリを見つけたらすかさずカメラを向けていました。
ヒメサユリに出会えたと思ったらまた残雪の道…
ここは巻道の分岐で往路はこのまま小朝日岳を目指します。復路は大朝日岳からこの巻道を使います。
小朝日岳山頂は特になにも無いのでそのまま通過。ここから一度下り大朝日岳山頂避難小屋直下の銀玉水を目指します。
ここが最後の難所の場所。ここでアイゼンを履いて登っていきます。なんと銀玉水から水が出ていました!ただ雪解け水のため味は一服清水の方がおいしかったです。
五十嵐ガイドがしっかり先導し慎重に歩いていきます。
後ろを振り返ると歩いてきた道がしっかり見えます。下界は天気が良さそうです。ここまで来ると避難小屋まではあと少し。ガスガスなので景色は期待できなさそうです(涙)
大朝日岳山頂避難小屋
大朝日岳山頂の標識
大朝日岳山頂到着。
大朝日岳山頂到着。
天候が良ければ山頂から月山や鳥海山をはじめ360度の展望が楽しめますが、この時は強風ということもあって写真を撮りすぐに避難小屋へと戻りました。
そして、避難小屋で食事・休憩を取り、宿泊場所の古寺案内センターを目指し下山します。
下山中に撮れた大朝日岳とヒメサユリ。残念ながら雲が取れず山頂まで撮れませんでしたが個人的には満足のいく一枚です。
2日目の夕食
2022年6月29日(水)3日目
朝食後ゆっくり出発し、山寺観光をして東京に戻りました。
朝食後ゆっくり出発し、山寺観光をして東京に戻りました。
今年は9月にもツアーを設定しており、紅葉の時期はまた違った雰囲気を楽しめます。また、古寺案内センターのご夫婦はとても気さくなお二方で、料理もとてもおいしかったです。
ご夫婦に会いに、おいしい料理を食べにまた行きたくなる大朝日岳登山でした。
【写真/文:小林将幸】↓現在ご予約受付中の9月の大朝日岳ツアーはこちら↓
2022年9月25日(日)M1107 大朝日岳 6月はヒメサユリ、9月は紅葉