尾白川渓谷 日本名水百選


1旭滝
旭滝

2022年8月24日(水)
甲斐駒ガ岳を源に流れる尾白(おじろ)川渓谷。
今回のスタート地点、甲斐駒ガ岳神社(竹宇駒ガ岳神社)の拝殿は火災で焼失後に再建されたそう。
右奥には摩利支天社。足元にはコバギボウシが咲いていました。参拝して吊り橋を渡ると、涼を求めて川で遊ぶ若者や家族連れの歓声が聞こえます。渓谷道は、落石や倒木などで一時的に通行止めになっていたこともありました。

2甲斐駒ヶ岳神社 本殿拝殿
甲斐駒ガ岳神社 本殿拝殿

3コバキボウシ
コバギボウシ

甲斐駒ガ岳・黒戸尾根へ向かう登山道を左手に見送り、急な鉄階段や細い山道を登ります。思っていたより花をたくさん見ることができました。
オオビランジ・キツリフネ・アカソ・ミズヒキ・シロバナヤマジノホトトギス・ヤマジノホトトギス・ミヤマタニソバなど。
里山の花にも詳しい花岡ガイドに、先端が白い小さな花の名前を聞くと「ノブキ」と教えてもらいました。他にもその場でわからなかったのがカノツメソウ。初めて聞く名前です。花岡ガイドの知識の豊富さに改めて感心しました。

4オオビランジ
オオビランジ

5ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス

6ノブキ
ノブキ

旭滝の説明板が立つ広場からは滝壺しか見えません。滝を見るために倒木にシュリンゲをセットして下りました。滝壺周辺は滑りやすく注意しながら写真撮影。この先も急登・梯子・鎖のかかったトラバースなどがあります。一部鎖の支点となる鉄杭が不安定な個所もあり、補助ロープもセットしながら安全第一で通過。

休憩中「下の廊下に行ったことある?」と花岡ガイド。
「さっきその話を後ろでしていたんだよ。こっちの方が難易度高いよね」とお客様。もちろん下の廊下に至るまでの登りや、距離・ザックの重さなど全体で見たら比較するのは難しいですが、確かに渓谷沿いを歩くことだけを比べると、道の整備状況・崩落個所の通過など難易度が高い気がします。

百合ヶ淵を経て、細い岩尾根を通過すると神蛇滝。その先は龍神平と名付けられた広い尾根。ここで昼食。百合ヶ淵・神蛇滝・龍神平などそれぞれに伝説のいわれが書かれた説明板があります。

7百合ヶ淵
百合ヶ淵

8神蛇滝
神蛇滝

不動滝へ向かう道は、滝の手前の道が崩落している箇所があり、下見の結果危険とのことで龍神平から尾根コースを経由して下山。尾根コースと言ってもトラバース道で、一部谷側が切れている箇所もあるのでここも注意しながら進みます。

子ども達の歓声が聞こえてくるとゴールも間もなく。ちょっぴりスリリングな渓谷道でした。
下山後は、道の駅信州蔦木宿にある「つたの湯」で入浴(各自負担)後、新宿へ戻りました。


写真・文 上野ひろみ
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1