奄美大島・奄美を愛した孤高の画家、田中一村ゆかりの地めぐり

こんにちは、添乗員青崎です。
以前から、ツアー中に「奄美は楽しかったわよ」「田中一村の絵が素敵で」と、過去に参加されたお客様から伺っていた奄美大島。10月出発の「奄美大島、奄美を愛した孤高の画家、田中一村ゆかりの地めぐり」を添乗してきました。
実際とても良い場所だったので、写真と共にご紹介します。文化、音楽、海、川、山と見所がぎゅっと詰まった素敵な旅でした!

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2022年10月27~29日 2泊3日
「ウガミンショウラン~ こんにちは」
空港から一歩外に出ると、そこは北緯28度。亜熱帯特有のねっとりと、まとわりつくような空気が頬を包みます。羽田から2時間のフライトで到着する、意外と近い奄美空港。冷房の効いたバスに乗り込むと、現地ガイド町さんの奄美方言のご挨拶とともに3日間の旅が始まりました。珊瑚礁の青い海、南国らしさに花を添えるハイビスカスを見ながら、まずは田中一村美術館へ。

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<奄美出身の画家、田中一村>
今回のコース名にも入っている田中一村は、1908年群馬県生まれの日本画家。50歳で単身奄美大島に移住し69歳で亡くなるまで、奄美大島の植物や鳥を力強く繊細なタッチで描き続けた画家です。この奄美大島には今、彼の作品を入れ替えながら常時80点ほど展示する田中一村美術館と、最後に住んだ住居が残されています。

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静かな美術館内で作品を満喫、そして美術館を出て外を歩けば、代表作の一つ「アダンの海辺」に描かれている、見た目はパイナップルそっくりのアダンの実や、巨大な葉っぱのクワズイモがここそこに生えていて、彼の見ていた景色の中に実際に今自分が身を置いている贅沢さを思います。

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<金作原原始林>
日本全体の国土の内0.2%に満たない面積の奄美大島には、なんと日本全体の13%もの生物がいるそうです。野鳥に至っては300種類と日本の半分の鳥がここにやってくる数字です。その豊かな生態系を感じようと、私たちは奄美群島国立公園の中にある森を歩きます。

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太古の森を思わせる巨大なヒカゲヘゴや着生シダのオオタニワタリ、天然の亜熱帯広葉樹やシダ植物、遠くには天然記念物のルリカケスの鳴き声も。専門ガイドの方の解説を聞きながら、ゆっくりと森林浴を楽しみます。大きな葉の隙間からの木漏れ日が美しい森です。

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<マングローブの森でカヤックを>
山を歩いた後は川も楽しみます。ここ奄美大島は、西表島につづき日本で2番目に大きなマングローブの森がある場所。2021年には世界自然遺産にも登録されました。マングローブの森に出会いたかったらカヤックに乗るしか方法はありません。


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「カヤック初めてだけどできるかしら」と不安げなお客様。
「大丈夫ですよ、もしどうしても進まないっていう時は、カヤックのガイドさんが紐つけて自分のカヌーで引っ張っていってくれます」とにっこり微笑む、現地ガイド町さんの声に励まされ出発。


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恐る恐る水面へ漕ぎ出した方も10分も乗ればコツを掴まれたようで、微妙にヨタヨタしながらも思い思いに漕ぎながら川面を進みます。今回はちょうど満潮の時間帯、満潮時のみ現れるマングローブのトンネルへと突入。

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マングローブというのは木の名前ではなく、海水と真水の境目に生きる植物のこと。ここにはオヒルギとメヒルギという木が生えています。吸い込んだ海水を根の持つ浄化能力で真水に変え、葉っぱまで行き渡らせるメヒルギ、100%は真水に変えられないけれど1枚の葉っぱに塩分を溜め、その葉を黄色くして定期的に落とすことで対処するオヒルギ。植物の生きる知恵と能力には驚くばかりです。

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<大島紬>
自然だけではありません。ここに住む人々が繋いできた伝統文化も見どころがたくさんあります。
そのひとつが世界三大織物である大島紬。50という気の遠くなるような工程を経て、半年、一年かけてでき上がる絹織物です。

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今回は職人さんたちが作業している工房の見学と共に、工程の一つである泥染めを実際に体験しました。

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綿のハンカチを織って丸めて紐や輪ゴムで縛ります。どんな絞り染めの柄が浮き上がってくるのかなと期待しつつシャリンバイの樹液を煮出した汁につけ、さらに長靴に履き替えて田んぼに入り、鉄分の多い泥で洗い煮出してみると。。。
わーっと歓声が上がります。綺麗な赤茶色、そして全員が違いそれぞれが美しい柄の紋様。良い体験となりました。

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<奄美のご飯>
奄美名物といえば最初に出てくる鶏飯。今回は昼食に専門店を訪れいただきました。
ほぐした鶏肉、錦糸卵、甘く煮つけた椎茸、タンカンの皮などをご飯にのせ、丁寧に出汁をとり黄金色に透き通ったスープをかけていただきます。感覚としてはお茶漬けの鶏がらスープ版、といったところですが、スープの美味しさが際立っており、一杯またもう一杯とつい食べすぎてしまう、美味しい鶏飯なのでした。

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奄美のお酒といえば黒糖焼酎。工場見学では、サトウキビがブクブク発酵している巨大タンクや、3年間寝かせるというオーク樽の部屋などを見せていただいた後は、お楽しみの試飲。常圧でなく減圧で42度で沸騰させて蒸留した「じょうご」シリーズは、すっきりとフルーティでスイスイと飲みやすい味。危険です。

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最後は南国リゾート気分を味わえるビーチ沿いのレストランで昼食をとり、飛行機の出発までゆっくりと砂浜を散歩。

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奄美諸島は鹿児島本土とも沖縄とも違う独自の文化を持っていました。また、世界自然遺産に登録された日本有数の生態系を誇る土地。3日間ではとても足りない、味わい深い島でした。
今回は天然記念物である(奄美大島と徳之島にしか生息しない)アマミクロウサギには出会えなかったので、また再訪しないといけませんね!
奄美大島の旅は、まいたびでは毎年春と秋に開催しているツアーです。タイミングが合いましたらぜひお出かけください。

【写真/文 青崎涼子】
(通訳案内士・JMGA登山ガイド)
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馴染みのお客様に会うと「あら、まだ日本にいるのー」と最近声をかけられます。はい、海外に出る機会を失い、もう3年日本におります。
が、逆に今まで知らなかった日本の多様な光景、文化に出会える良い機会を楽しんでおります。さて次はどの島へ。。。?


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2023年3月12日(日)K9003 奄美大島・奄美を愛した孤高の画家、田中一村ゆかりの地めぐり