扇ノ山と氷ノ山 六甲山最高峰へも
西の二百名山、三百名山を訪ねる3日間

2022年11月3日(木・祝) 1日目
晴れやかなお天気のなか、東京駅から新幹線のぞみ号に乗り新大阪駅へ向かいます。
会話も弾む和やかな雰囲気の中出発。

大阪もいいお天気!
出迎えのバスに乗り込み、初日は六甲山最高峰を目指します。
一軒茶屋登山口まで標高を上げていく芦有ドライブウェイでは赤く色づいた紅葉が目を楽しませてくれます。

登山口に着くと、多くのハイカーで賑わっていました。
六甲山最高峰までは5分ほど登るともう到着。青空の山頂が清々しい!

1、六甲山最高峰
六甲山最高峰

登頂後は、皆様からのご要望にお応えして今年から行程に加わった縦走路を、紅葉・黄葉と神戸港方面の景色を楽しみながら1時間ほど歩き、この日は終了です。

2、六甲山縦走路
六甲山縦走路

今回2連泊のお宿、氷ノ山(ひょうのせん)の麓にある「氷太くん」。
美味しいお食事と広々としたお部屋でくつろいで翌日に備えます。

2022年11月4日(金) 2日目
2日目は兵庫県と鳥取県にまたがるお山・扇ノ山(おうぎのせん・1309m)登山です。

現地ガイド2名と合流し、お宿のマイクロバスで河合谷登山口へ向かいます。
お天気は日本海側特有でしょうか、残念ながらどんよりとした中スタート。
風もあって少し寒いです。

お話好きのガイドさんを先頭に、広々と続くブナの森の中を緩やかに登っていきます。
ガスに包まれ幻想的なブナの森。

3,幻想的なブナの森
ブナの森

春の緑のブナの森も良さそうですが、その頃はまだ雪が多く残っているそうです。

扇ノ山は遥か昔に火山活動があった死火山。噴火口跡という場所にご案内していただきました。

4,噴火口跡
噴火口跡

この後雨が降り出し、レインウエアを着て山頂を目指します。

扇ノ山山頂到着! 雨は止んでいましたが真っ白で何も見えません…。残念!

5,扇ノ山山頂
扇ノ山山頂

避難小屋で昼食をとり下山です。

雨で濡れて急坂有りの下山道は滑らないよう要注意! 慎重に下っていきます。

6,紅葉の下山道
紅葉の下山道

標高を下げ林道に出ると、晴れ間も見えて紅葉がちょうど見頃!

7,林道歩き
林道歩き

普段は退屈な林道歩きも、紅葉狩りしながら楽しく歩いて終了。

お迎えのバスでお宿に戻った後、希望者はお宿のすぐ上にある「氷ノ山自然ふれあい館 響の森」で翌日登る氷ノ山の自然について予習の時間。

夕暮れ時、沈みゆく太陽にキラキラと輝く紅葉とススキを暫し楽しみました。

8,すすきと紅葉
ススキと紅葉

この下には棚田百選に選ばれた棚田が広がっています。
春の田植え前、水が張られた棚田の風景を見たくなりました。


2022年11月5日(土) 3日目
最終日も生憎の霧雨。
この日登る氷ノ山は兵庫県最高峰。

天照大神が旭日に映える樹氷を見てヒエの山と呼んだことが名前の由来で、かつて天照大神が実際に通られた道としてお伊勢参りに使われていたという登山道。

お宿から歩いて登山口へ。
朝食をいただき、まだ暗い早朝6時にヘッドランプを装着、雨具を着て出発です。

9、氷ノ山登山口
氷ノ山登山口

杉林の中何度か沢を渡り、伊勢道の名残の石畳を越え1時間半ほど登ると氷ノ山越に到着。避難小屋が建っています。

この先は稜線歩き。天気が良ければ周囲の山々が見えるのでしょうが、真っ白で何も見えません…。

前日に予習したヒョウノセンカタバミの葉っぱを探します。
ここまでの登山道で見かけたミヤマカタバミとの違いは、少し丸みを帯びたハートの形。
ありました!

10,ヒョウノセンカタバミ
ヒョウノセンカタバミ

この先は少し岩が多い場所を通過、最後の階段を上り氷ノ山山頂到着!

11,氷ノ山山頂
氷ノ山山頂

何も見えず寒いので、避難小屋の中で休憩し同じ道で下山です。

お宿まで歩いて下りる予定でしたが、ガイドさんが少し上のキャンプ場までバスでのお迎えを頼んでくださり少し楽してお宿にゴールです。
ガイドのお二人とはここでお別れ。楽しい2日間をありがとうございました!

冷えた身体を温かいお風呂で温め、昼食各自でとって帰路につきます。
当初シャワーだけの予定でしたが、お風呂を用意してくださいました。
色々と善処していただいたお宿に感謝です!

帰りの新大阪駅は大混雑。
少し余裕を持って着いたので、それぞれお好みの駅弁やお土産を買って新幹線に乗り込みました。

お天気はいまひとつでしたが、明るく元気なガイドのお二人とお客様と和気あいあいと楽しく歩いた3日間でした。
ありがとうございました!

【写真・文:安井 美和】