日帰りロングコース・相州アルプス
~冬場のトレーニングに最適~

1木陰にひっそりと
木陰にひっそり

以前ご案内した事のあるコースでしたが、最近スタート地点が変更になったらしいとの情報を聞き下見に出かけました。集合場所の新宿に行くより、登山口に向かうほうが近い神奈川県の西側に住む上野。お天気を見て電車とバスで下見に行ってきました
バス停からスタート地点の大厚木カントリークラブまでの舗装路の登りが地味につらい…
最近は県道からスタートしているとのことでしたが、以前はゴルフ場から。
今回新たに最短コースを発見。バスも停車・展開できるのでここからスタートすることに。
登山口の確認だけと思いましたが、お天気も良く、トレーニングを兼ねて歩いてきました。過去2回は12月中旬だったのですが今回は11月。紅葉もきれいで、下見時もまだ緑のイロハモミジの木もたくさん。ツアー当日も期待できそうです。

2022年11月27日(日)
ツアー当日も快晴。12月のツアーも催行しています。大厚木カントリークラブの手前からスタート。道沿いにはタイアザミ(トネアザミ)やベニシダ。ゴルフ場のカート道を少しだけ歩き登山口へ。
2タイアザミ(トネアザミ)
タイアザミ

3ベニシダ
ベニシダ

4赤いソーラス(胞子)が特徴
ベニシダ 赤いソーラス(胞子のう群)が特徴

5大厚木カントリークラブのグリーン横が登山口
大厚木カントリークラブのグリーン横が登山口

少し登ると男坂(直登)と女坂の分岐。今日のコースは長いので、最初から無理せず女坂へ。しばらく緩やかな尾根を進みひと登り。稜線に上がって荻野高取山へ。アプローチを短縮できたので、荻野高取山の先にある発句石へもご案内。江の島・三浦半島・房総半島まで見渡せます。採石場が真下に見え仕方がないのかもしれませんが、山が削られていくのは痛ましい。

6発句石(ほっくいし)
発句石(ほっくいし)

7発句石からの眺め
発句石からの眺め

相州アルプスと名付け、道標や登山道の整備を地元の有志の方が行ってくださっています。途中、手作りマップまで置いてあります。アルプスと名が付けられているように、いくつものピークを越えていきます。中々の急登・急下降が続きます。
 でも、大山から丹沢山へ続く山並みを左に見ながら、紅葉も美しく順調に進みます。金太郎がかわいい、ご当地ポスターが所々にあります。

8グラデーションもすてき
グラデーションもすてき

9ご当地防火ポスター
ご当地防火ポスター

徳川家の家紋の「葵」にその葉が似ていることから名づけられた「カンアオイ」、ここで見られるのは「カントウカンアオイ」。葉の根元の枯葉を除くと「これが花?」と初めて見るとびっくりするお花が咲いています。

10カントウアオイの葉
カントウカンアオイの葉

11カントウカンアオイ
カントウカンアオイ

仏果山の手前は、鎖やトラロープがかかる注意箇所が続きます。以前来た時より崩壊が進んでいるように感じました。仏果山にはかなり高さがある展望台があります。そして次のピークの高取山にも。
「二つ展望台がありますが、一つだけ登るなら二つ目の方が宮ケ瀬湖がよく見えます」とアナウンスしましたが、さすがまいたび。ほとんどの方が両方とも登っていました。
過去2回行った12月のツアー時には、高取山からの下山コースの途中で「シモバシラの氷の花」が見られました。12月の2本目のツアーも実施されました。

12高取山展望台から、宮ケ瀬湖
高取山展望台から宮ケ瀬湖

13シモバシラの氷花(2017年12月12日撮影)
シモバシラの氷の花(2017/12/12撮影)

高取山から愛川ふれあいの村へ下山。あげパンと丹沢あんぱんで有名な「オギノパン」の直売所へ立ち寄りました。テレビでも放映されたとかで日曜日ということもあって混雑していました。ちょうど小腹が空いた時間。みなさんあげパンや焼き立てピザパンなどバスの横でほおばっていました。
冬場のトレーニングコースとしては最適。歩き応えもある山旅でした。

【写真・文 上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人
*写真は下見時のものを使用しました。

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2023年3月29日(水)篭岩・不動滝コース

2023年4月4日(火)下仁田アルプス(古嶽山~浅間山)