豊岡と行く! 瀧峩山(りゅうがさん)
2022年11月24日(木)
瀧峩山(りゅうがさん)登山に向け、たくさんのお客様にお集りいただきました。
小鹿野町・毘沙門山に続き山の選定から携わった企画なので、喜びもひとしおです!
皆さまご参加ありがとうございます。新宿は澄んだ青空が広がり、今日の安全登山の吉兆に感じました。
今回の瀧峩山(りゅうがさん)は群馬県の東吾妻町にある標高600mに満たない小さな双耳峰。西の岩櫃山(いわびつやま)に押されている感がありますが、瀧峩山も岩櫃山と同じ山城の築かれた複雑な地形を持つ岩山です。スタートは岩櫃山と同じ平沢登山口駐車場。登山口に着く前、近くの嵩山(たけやま)に綺麗な虹がかかっていました。
まずは双耳峰の1つ西山(標高597m)を目指します。緩やかな道を登り樹林帯の中で休憩。三等三角点「十二平」のある山頂にタッチしたら、東山(標高530m)へ向かいます。小さな渡渉も慎重に丁寧に。

飛び石伝いの渡渉
今回私を含めスタッフ4名体制。この先は皆さんヘルメットを着用して挑んでいただきます。ヘルメット着用が不慣れな方もいらしたので、ヘルメットの被り方や考え方をおさらいし、準備万端!
(登山時、代えの効かない装備ですので、キャップやハットとの併用、おでこを出しての着用は避けたいですね)
ハシゴと鎖のある第三石門を通過します。行きは下り、帰りは登りますよ~!
緊張の第三石門を通過すると岩櫃山を水源とする不動滝(三重の滝とも呼ばれています)があります。
三段の滝なのですが登山道上からだとギリギリ二段なら見えるかな~?滝周辺はまだ紅葉が残り綺麗でした!
不動滝から階段を登ると瀧峩山不動堂があります。この後ろに聳える小さな山が瀧峩山。
延享4年、今から約300年近く前に百の観音石像が祀られてから観音山と呼ばれるようになったとか。
古くは松山や岩鼓といわれ、瀧峩山不動堂は今から約600年以上前に岩櫃城の鬼門の鎮守として建てられたと伝わっています。
東山に至る登山道は変化に富んでいて、小さなハシゴを上がり胎内窟を通り抜け、榛名山を眺めながら東山山頂へ向かいます。
東山の山頂からは正面に十二ケ岳・小野子山・雨乞山・子持山。奥には赤城の黒檜山から地蔵岳や荒山・鍋割山などが見えています。
山頂を楽しんだら通行可能になった南大岩窟へ向かいます。ここは見上げるような高さです。
よーく見ると観音様がいらっしゃるのがわかりますか?
最後は約20mの洞窟、金を掘ったと言われる金堀穴へ。ヘッドランプ用意! しゃがんで進みます。
中は四角く削られ、段差があったりハシゴがあったりとにかく真っ暗なのですが、途中で中腰にもなれます。道を間違えたって大丈夫♪ 小さな行き止まりですぐ戻れます。洞窟の中はこの時期でも気温高めでした。
金堀穴入口
最後の第三石門の登りも慎重に丁寧に。同じ岩場を登りと下りで経験することで、その違いや気を付けなければいけないポイントも体感できたのではないでしょうか。
さあ、楽しい登山の後はお風呂へ直行です!
踏み跡の少ない山ゆえスタッフも緊張の連続でしたが、お天気も味方し、皆さん揃って瀧峩山の西山・東山を完登することができました。
なお、平沢登山口の観光案内所には、瀧峩山金剛院不動堂・岩櫃城・密岩神社の3つの御朱印と御城印がセットで販売されていましたよ(1セット500円)。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。またお会いできる日を心よりお待ちしております。
【写真・文:豊岡由美子】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅡ
【胎内窟1と金堀穴の写真:長田由紀子】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅡ
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