物見山~八風山縦走
ツルウメモドキ
2022年11月11日(金)
「ザック、ザック」「ガサ、ガサ」たくさんのホウの葉やカエデの落ち葉を踏みしめる音が心地よく続きます。
2016年に実施して以来、コロナ等もあり久しぶりのツアーとなりました。落葉後に歩く人が少ないためか、枯葉を踏みしめる音が響きます。
尾根道の紅葉は終わり、山麓はまさに盛り。数日前に近くの御堂山に来た時に比べるとより艶やかな山肌。登山口に行く前に「道の駅しもにた」に立ち寄りました。
尾根道の紅葉は終わり、山麓はまさに盛り。数日前に近くの御堂山に来た時に比べるとより艶やかな山肌。登山口に行く前に「道の駅しもにた」に立ち寄りました。
下仁田といえば下仁田ネギとこんにゃく。ちょうど11月から下仁田ネギの出荷が始まったとのこと。これからの季節お鍋に大活躍ですね。
スタートは神津牧場(標高1070m)。神津牧場は明治20年(1887年)創業。130年以上の歴史を持つ日本で最初の洋式牧場。387haの広大な牧場で、約200頭のジャージー牛が飼育されているとのこと。駐車場奥の階段をのぼり、少し行くと沢を2本渡ります。
前回来たときは前日が雨だったため、水量が多く飛び石で渡るのですが少し苦労しました。今回も心配していましたが、全くの取り越し苦労。水はほとんどなく楽々。同じ山・同じ季節でも難易度も変わりますね。
稜線まで一登り。分岐から物見岩はピストン。手前のピークには二等三角点。その先に物見石があります。分岐まで戻り、妙技荒船スーパー林道に沿って続く尾根は信濃路自然歩道。落ち葉の絨毯の上を歩きます。
足元にハキダメギク。見つかった場所が掃きだめだったと云うことで、可哀想な名前が付いてしまいましたが、よく見ると可愛い花です。

ハキダメギク
内山無線中継所展望台に立ち寄りました。展望台からは、荒船山、八ヶ岳がくっきり。山頂手前の急登を登り切れば物見山山頂(1375m)ここで各自昼食。ここからの下りは急で滑りやすいので、慎重に。
落ち葉が滑るので注意しながらゆっくり。
何度か林道を横切りながら矢川峠。山麓の紅葉がきれいです。

マユミ
マユミの実が冬枯れの山に彩を添えています。しし岩の下は斜面をトラバース。一部鎖もかかっています。落ち葉が深く積もっていて、ちょっと注意が必要です。よく公園の落ち葉の清掃に使われている風で飛ばす道具で吹き飛ばしたいほど。声を掛け合い慎重に通過。
最後のピーク、八風山の山頂には一等三角点。浅間山が見えました。周辺にはツルウメモドキがたくさんありました。ここまでくればゴールは間近。
でも、最後の20分から30分で思わぬ事故が多いので、下山に向けてストレッチ。そしてバスの待つ登山口へ。
このコースは公共交通機関を使っての縦走も大変ですが、車も2台で一台は回送しないと個人では難しいコース。これだけの色づく木々が多いコースなのでもう少し早い時期に来てみたいね、と帰りのバスでご意見をいただきました。
下山口から温泉に向かう道路沿いは、傾いた太陽の光に照らされキラキラの見事なカラマツの黄葉。
荒船の湯では、神津牧場のソフトクリームや食事もとることができ、1時間という短い滞在時間でしたがお風呂とともに楽しまれたお客様もおられました(スタッフも楽しみました)。
売店では下仁田ネギも!帰りは道の駅に立ち寄る時間がなかったので、ソフトクリームが食べたい! との希望も叶いました。
今回も抜けるような青空の下、展望と紅葉を楽しんだ山旅でした。
【写真・文 上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人
【写真 水村春代】
添乗員