マレーシア最高峰・キナバル山4095m登頂

(ご参加者の方の了承を得た上で写真を掲載しています)
 コロナ禍でなかなか催行できなかったまいたびの海外山岳ツアー。
一時期に比べて渡航条件などが緩和されてきた今日この頃、先月のベトナムに続いてツアーを催行できました。

今回はマレーシア・ボルネオ島にあるキナバル山(4095m)へ。キナバル山は東南アジア最高峰の独立峰です。
キナバル国立公園は山頂を中心に約7万5400haと広大で、1964年にサバ州初の国立公園に認定された公園です。また2000年にマレーシア初の世界遺産に認定された公園でもあります。
欧米人の多くは1泊2日の山行ですが、まいたびでは山中2泊し体調万全でキナバル山登山をします。登山道はよく整備されており安心して登山に臨むことができます。

2023年3月27日  1日目
成田空港9時30分発のコタキナバル行きの直行便に搭乗。クアラルンプール行きは毎日運行していますがコタキナバル行きの直行便は週2便のみ。直行便で行けるのはとてもありがたい!
飛行機に乗ること約7時間、ようやくコタキナバルの街並みが見えてきました。

コタキナバル街並み写真
コタキナバルの街並み

コタキナバル到着後、入国審査等を済ませいったんホテルへ。荷物を部屋に置いたらディナークルーズへ向かいます。
ホテルから通常10分くらいで着くはずが渋滞に巻き込まれてしまいました…
現地のガイドさんいわく帰宅ラッシュとのこと。マレーシアはこの時期ラマダンで女性は3時くらいに帰宅して日没後の食事を作るため、ちょうどこの時間がラッシュになるのだそうです。

渋滞車内写真
市内の渋滞の様子

長い渋滞を抜けてディナークルーズが出る桟橋へ。ここは最終日に行くマムティック島へのボートの発着場でもあります。

ディナークルーズ写真①
ディナークルーズ写真②
ディナークルーズ船

この舟に乗って約1時半のディナークルーズを楽しみます。船内の先頭にステージがあり、中央には野菜や揚げ物、果物など数多く食事がありました。なんと海苔巻きまで。

船内食事①
船内食事②
船内食事③
豪華な船内のバイキング

船が出航するとショーが始まります。マレーシアやコタキナバルの歌や乗客の国籍に合わせて各国の歌も歌ってくれました! 日本の歌は「上を向いて歩こう」でした。

ステージ写真
ショーが開催される船内のステージ

ただ歌を聞くだけでなく飛び入り参加も可能です。またステージ上でカモンと合図を出してくれますので参加しやすいです。
途中でキナバル山の歌も披露され、これは歌とダンスで楽しむもので、クルーや乗客みんなで踊りました。もちろんキナバル山登頂を祈願して見よう見まねで踊りました(笑)

途中、天気が心配でしたが日の入りも見ることが出来ました。

日の入り写真
ディナークルーズで見たサンセット

歌って踊って、食事を堪能してあっという間に時間が過ぎました。ディナークルーズが終わったらホテルへ戻り明日以降に備えます。

2023年3月28日  2日目
今日から山中2泊しキナバル山登頂を目指します。移動中の車内からもキナバル山が見え、気持ちが一層高まります。

車内キナバル写真
車内から見たキナバル山

山頂付近は雲がほとんどない! カッコいい形がはっきりわかります。山頂からの景色がとても楽しみです♪

登山本部写真
登山本部にて

登山本部写真②
キナバル山側(登山本部前)

登山本部へ到着し登山ガイド2名(英語)と合流。ここで手続きなどを行いシャトルバスに乗り換え登山ゲートへ向かいます。

登山ゲート復路写真
登山ゲート写真

登山ゲート到着後は各自準備やストレッチを行い、ガイドからルートの説明を受け早速スタート!
今日は登山ゲート(1866m)→ラバンラタ(3272m)まで登ります。

キナバル山(4095m)は登山ゲートから山頂まで距離にして8.8km、標高差は2229mありますが、登山道には約1時間ごとにPONDOK(日本でいう東屋、休憩所)があります。トイレやゴミ箱もありかなり登山道が整備されてます。(山小屋まで)

東屋写真
PONDOKと呼ばれるいわゆる東屋

しかしながら、往路はずっと階段の登りが続くのでかなりキツイです💦途中食虫植物のウツボカズラを発見!
大きいものだと人の手くらいのサイズもありました。大きさわかりますか?

ウツボカズラ②
ウツボカスラ写真①
食虫植物のウツボカズラ

スコールに合うことなく無事に2泊するラバンラタレストハウスに到着! 夕食を食べ早朝発に備えて早めに休みます。

2023年3月29日  3日目
深夜3時に出発。一般的には1泊2日で登る人がほとんどで宿泊している人たちは2時にはほぼ全員出発していました。我々は万全なコンディションで登山するためにもう1泊します。また、午前中は比較的天気が安定し午後になるとやスコールになる可能性があるのでやや早出にしました。

ラバンラタ出発写真
いざ! ラバンラタを出発

ラバンラタを出発して30分後。麓は真っ暗で灯りがポツポツとあるだけ。

ラバンラタ出発30分後写真
ラバンラタを出発して約30分

少しずつ足場が土から岩に変わってきました。

足元岩場者写真

写真だと分かりにくいですが、傾斜が少しずつついてきてお助けロープも出てきました。
現地ガイドいわく、お助けロープは山頂付近まで約3km続いていて100mごとにロープを繋げているとのこと。登りも時々使いますが下りはかなり重宝しました。

お助けロープ写真
お助けロープ

最後のチェックポイントのサヤサヤヒュッテ(3661m)手前で一休み。富士山で例えると9合目付近。現地のセブンイレブンで買った行動食の袋もかなりパンパンになってました。

行動食写真
市内のセブンイレブンで購入した行動食

サヤサヤヒュッテを通過すると景色もひらけてきて少しずつキナバル山山頂が近づいているのを実感します。空も明るくなってきました。
サヤサヤヒュッテ通過後写真①
サヤサヤヒュッテ通過後その1

日の出とともに周りも明るくなり雲海も見えてきました。

サヤサヤヒュッテ通過後写真②
サヤサヤヒュッテ通過後その2

サウスピーク(3921m)が見えてきました。ここまで来ると完全に岩場が360度広がってます。高山病のリスクもかなり高くなってるのでゆっくり歩きを心掛け、水分を適宜取りながら足を進めます。

サウスピーク手前写真①
サウスピーク手前その1

サウスピーク手前写真②

サウスピークと8km地点を一緒にパシャリ、尖りが特徴的な形でとてもカッコいい。

8km地点写真
8km地点

サウスピークを過ぎてすぐ見えたのがセントジョーンズピーク(4091m)。セントジョーンズもサウスピークもどちらも登りだと左手に見える形が特徴的な山です。

セントジョーンズピーク写真
セントジョーンズピーク

少し順番が前後しますが、登りで右手に見える特徴的な岩峰がドンキーイヤーズピーク(4054m)です。1番尖っていると言ってもいいのでは!
ドンキーイヤーズピーク写真
ドンキーイヤーズピーク

ようやく今回の目的であるキナバル山山頂が見えてきました。早く出発した人たちはもう下山して来てすれ違います。

キナバル山頂付近写真①
キナバル山山頂までもう一息

ラバンラタからスタートして約4時間、山頂真下まで来ました。最後の休憩を取りラストスパート!

キナバル山頂付近写真②
山頂直下

力を振り絞り岩場を登っていきます。すれ違う人たちははほとんど下山していったので山頂貸切かな…なんて思いながら登って行きます。

山頂アタック写真
山頂アタック

ついにキナバル山(4095m)ロウズピーク登頂! 無事に全員登頂することができました!しかも山頂は想定通りの貸切だったのでみんなでゆっくり写真タイム。

山頂標識写真
山頂標識

お客様と同行してくれたガイド2名とパシャリ!

集合写真①
ガイドとお客様

集合写真②
お客様と添乗員でもう1枚!

これ以外にもみんなのカメラで順番に撮影し休憩しながら登頂の余韻に浸りました。

雲が手に届きそうなくらい近く感じます。またこの景色は自分の足で登った人だけが見られると思うと感慨深いです。

山頂からの風景①
山頂からの景色

危ないのであまり近づけませんでしたが登山ルートの反対側は岩が切れておりとても危険です。

山頂からの風景②
ワイヤーの向こうは断崖絶壁! こわ~

山頂で少しゆっくりしたらラバンラタに向けて往路と同じ道を下山をします。

下山中に形のカッコいいサウスピークがよく見える場所でまたもや集合写真! せっかく来たのと天気がまだいいのでここでも少し写真タイム!

サウスピーク集合写真
サウスピークをバックに3929m地点で

登りは岩場がほぼ目の前でしたが、下りはこのように麓の街並みを僅かな時間でしたが見ながら下れます。同じ道ですが景色が変わるだけで違うところにいるみたいです。

下山風景
下山中写真
スラブ岩から下のブッシュ地帯

だんだんと雲が湧いて来ましたが雨に降られることなく無事にラバンラタに到着。お昼ご飯を食べて仮眠したり、撮った写真を確認したりと思い思いの時間を過ごしてもらい明日の下山に備えて休みました。
ラバンラタ食堂風景
ラバンラタ小屋の食堂兼ラウンジ

夕食風景①
バイキング形式の夕食

夕食飲み物写真
ドリンクコーナー

夕食風景③
デザートまであります

2023年3月30日 4日目
朝食前に少し建物周辺の散策。ラバンラタ小屋とその後ろはパナールラバンの大岩壁。

ラバンラタ建物写真
ラバンラタ写真②
ラバンラタ小屋背後の大岩壁

朝食を食べていよいよ下山です。昨日はこれを登ってきたかと思うと感慨深いです。

登山ゲートへ下山写真
登山ゲートへ向けて下山

下の方がかなり雲が多く、雲に向かって下山していきます。

登山ゲートへの下山写真②

下山開始1時間で樹林帯に入りました。登りは辛く感じましたが下りは心なしか少し楽に感じます。

樹林帯写真①
樹林帯を下山

下山中に歩荷達に出会いました。登りで食材や飲み物などを運び下りはPONDOKなどのゴミを下ろしてるみたいです。環境にやさしいですね。

歩荷写真②
 屈強な歩荷さん

歩荷写真①
丹沢のチャンプにも負けない歩荷ぶり

雨が降り出し、足元には水溜りがあっという間にできました。スコールとまではいきませんでしたが1度強く降り出し後はしとしと降っていました。現地ガイドを含めキナバル山登る人たちは雨具を着る人もいますが傘で凌いでる人もいます。

下山雨の様子①
とうとうスコールが

下山雨の様子②
熱帯地域に雨はつきもの

下山開始から約4時間半、いよいよスタート地点である登山ゲート手前まで戻ってきました。登山ゲートまで行くには最後に階段を登らないといけないので力を振り絞って登ります。

登山ゲート手前写真②
ようやく登山口まで下山

登山ゲートへ戻ってきました! 皆さん怪我なく無事に下山です。各自ストレッチ等して登山本部へ戻ります。
キナバル山無事に登頂するとこのような立派な登頂証明をもらえます。これをもらった時に無事に登れた達成感が湧きました!

登頂証明写真

2023年3月31日 5日目
ゆっくりホテルで休み、最終日はマムティック島へ。

マムティック島へ①
マムティック島へ③

ボートで10分ほど移動しマムティック島へ到着。

マムティック島看板写真

ここではシュノーケリングや浜辺を歩いたりなどフリータイムで過ごしました。
私はシュノーケリングをしませんでしたが、楽しまれたお客様から写真など見せてもらい、ニモがたくさん泳いでいるのを間近で見ることができるようです。

マムティック島からキナバル山が見えました。海や山を堪能できるとても贅沢な島です。

マムティック島からキナバル山写真

ひと足先に夏を堪能したら飛行機に乗って帰国します。往路はコタキナバル直行便でしたが、帰りはマレーシアの首都クアラルンプール国際空港を経由して成田空港へ。
今回お客様にもたくさん協力いただき無事に帰国することができました。これからも日本国内はもちろん海外ツアーもたくさんご案内していければと思います!

↓キナバル山動画も撮影しましたので下記ぜひご覧ください。
まいたびチャンネル「キナバル山登頂」

【写真•文 小林将幸】
総合旅行業務取扱管理者
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージI

↓現在ご予約受付中の海外登山ツアーはこちら↓
2023年6月30日(金)R5639A ピレネー山脈の国境ブレシュ・ド・ローランの壁越えとパノラマのピーク・モンドト山1964m

2023年7月6日(木)R5500 魅力の花と展望のスイス・アルプス3大名峰ハイキング

2023年10月1日(日)R5340B エベレスト街道・パノラマルートと2つの4200mピーク登頂