栃山は山梨百名山のひとつです。地元では裾野が広いため、別名「黒駒富士」と呼ばれているそうです。標高は1415m。甲府の南東、一宮御坂ICの南に位置します。登山口となる檜峯(ひみや)神社まではマイクロバスがやっと通れる道で、途中鹿除けの柵を開けて通行しなければなりません。この日はちょうど日曜日で間伐体験の催しがあり、140人程の人が集まって間伐見学と体験をした後にバーベキューをするとのことで、いつもは閑散とした神社周辺も賑わっていました。薬王水という水場があり、汲みに来る方もいらっしゃるそうです。


頂へはヒノキに囲まれた立派な檜峯神社からスタートします。涼しげな風の樹林帯の中、程よい登りにテンナンショウやフタリシズカ、ユキザサ、ギンランなどのお花も楽しめます。登ること20分程でトビス峠(鳶巣)に到着。左に行けば節刀ヶ岳、神座山方面へ。右に行くと大栃山に向かう分岐点です。ここで一息入れてからは急登に差し掛かります。急登20分が頑張りどころ。めげずに登り勾配の斜度に足首を前傾させて靴裏全体をしっかりとへばりつけ、一歩一歩登ります。次第になだらかになり中間点の「山頂まで30分」の看板にたどり着きます。この先、フデリンドウ、ホウチャクソウの蕾、イカリソウ、スミレなどの花々と出会い、ピンクのヤマツツジと白のウワズミザクラが新緑に映えて眼を楽しませてくれます。そして大栃山山頂へ到着。南を振り返ると見事に晴れた木々の間から雄大な富士山がバッチリ姿を現してくれています。涼しい山頂の木陰でお昼のお弁当を食べ往路を下山します。

イカリソウ
トビス峠


山後は檜峯神社でバスに乗り、ぐるりと時計回りに大栃山を回り、裏側の笛吹市芦川町スズランの里へ行きます。一周300m程の群生地に色々な花を見ることが出来ます。今回はニホンスズランが見頃、イカリソウ、アマドコロ、ラショウモンカズラ、ベニバナイチヤクソウ等が目を引きました。売店で味噌コンニャクをご馳走になり、更にバスで少し戻った芦川農産物直売所でお土産を購入して帰路へ。ここまでは日曜日にも拘らずさほど混雑はしておらず順調でしたが、中央道は笹子トンネルから渋滞。さらに談合坂から相模湖まで大渋滞でしたので、国道20号で渋滞を回避し、19:20と少し遅くなりましたが無事に新宿へ到着しました。天気も良く、たくさんのお花に出会えた素敵な山行でした。(文と写真/宮代正彦)2016.5.22


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