上野ひろみと行く! 西伊豆・暗沢山と長者ヶ原
一等三角点と海の幸と温泉、黄金崎・安城岬へも
2023年5月8日(月)
今回は2023年1月に実施した「伊豆・子浦日和山と燈明ガ崎、室岩洞」の続きとなる新コースで、初日は沢田公園から安城岬を巡り、2日目は伊豆半島に3か所ある一等三角点のひとつ、暗沢山と伊豆半島最大のヤマツツジの自生地長者ヶ原を歩いてきました。
今年に入って3回目の伊豆ツアー。「最近、上野は伊豆ばっかり」なんて先輩に言われていますが、伊豆半島ジオパークは素敵な所がいっぱい。1月に続き上野と岡野でご案内してきました。
スタートは黄金崎で昼食休憩と散策。「馬ロック」と名付けられた石は、「確かに馬に見える!」と好評。黄金崎は、夕陽を浴びると黄金色に輝く美しい岩肌で知られる景勝地。黄金色の正体は風化した安山岩が温泉水によって変質し、黄褐色に変化した「プロピライト」と呼ばれる自然現象(昭和63年に県の天然記念物指定)で、下見時はちょうど夕暮れでまさに黄金色でした。三四郎島はちょうどトンボロ現象(干潮時に水位が減少することにより海底が露出し、平水時は海水によって隔てられている陸地同士を結ぶ砂州が発生する現象)が見られました。仁科漁港近くでバスを降り、縞模様の岩が美しい沢田公園へ。海を見ながら入れる露天風呂があります。
「入りたい!」との声多数。
「でも、入浴が目的なら、一般旅行になってしまうわね」とお客様。確かに‥周辺には、ハマヒルガオやセイヨウミヤコグサが咲いていました。
兜岩の白っぽい地層は降り積もった火山灰。上に乗った重い地層の重さでまだ柔らかかった火山灰層が変形して火焔の様な形になりました。この地層の上にはさらに、火山の噴出物が海底で土石流となったものが載っています
これから向かう安城岬の亀甲岩が見えます。ここから見ると亀が這いあがるように見えると言われていますが、見えますか?
「上野さん、これ何?」と聞かれましたがその場ではわからず。調べると「クサスギカズラ」でした。
根が天門冬(テンモントウ)と呼ばれる生薬との事。
ここからひと登りして東屋で一休み。神社を経由して水門脇(今回一番の難所?)の梯子で乗り越えます。ちょっぴりスリリングな梯子でした。
スタート地点に戻り、白岩山岩壁窟画(町指定文化財:白色の海底火山灰層(凝灰岩)を削って、須弥壇を作り7体の仏像の線画が描かれている(室町中期)を見学。
脇の細い道を進むと乗浜海岸。先程バスで通ってきた堂ヶ島などが良く見えます。
はんぱた市場でお買い物をした後は、安城岬の亀甲岩を目指します。照葉樹の森は、トベラ・ハマボッス・ハコネウツギ・スイカヅラ・モミジガサなどの花々に出会えました。今朝までは伊豆も大雨だったとの事。少し足元が悪い所もありましたが、ほどなく岬の突端へ。お客様が「向こう側に行っても良い?」と向かった先はまた良い景色。好奇心旺盛でアクティブなお客様のおかげで、皆さんに素敵な景色を見ていただく事ができました。今夜泊まる雲見海岸や三浦歩道と一緒に登った烏帽子山が良く見えました。
雲見海岸からの朝夕の景色を見て欲しくてお宿を探しましたが、コロナの影響で団体を受けてくれるところが中々見つかりませんでしたが、雲見観光協会のご協力で今回貸し切りで対応いただきました。「夕飯にキンメダイの煮つけ出るかしら?」
そんなお客様の要望はもちろん、特大のキンメダイや大きな舟盛りがテーブルいっぱいに並べられ、大満足の夕飯となりました。
2023年5月9日(火)
翌朝は快晴。朝食前に希望されるお客様を、千貫門と白山神社、そして雲見海岸へご案内しました。
2023年5月9日(火)
翌朝は快晴。朝食前に希望されるお客様を、千貫門と白山神社、そして雲見海岸へご案内しました。
朝食をいただいて、高通公園への駐車場へ。長者ヶ原遊歩道の看板のある所から山道へ。あまり人が歩いていないためか、先頭はクモの巣を払いながらゆっくり高度を上げて行きます。足元のお花も楽しみながら登っていくとヤマツツジが出てきました。今年は春先の異常な暖かさ。花で企画したツアーだったのでドキドキでしたが、まだつぼみもあり丁度見頃でした。
小峠で一休み。周辺にはナツトウダイ。勉強が足りずこの場をお借りして訂正と補足をさせて下さい。
緑色の玉のように見えるのが子房(将来熟すと実になる)で三日月型に見えるのが腺体でした。
花の世界は奥深く、「花より団子」だった私もそのおもしろさにプライベート登山の時はルーペを持って楽しんでいますが、先に進まないのが難点です。
小峠から急な木段を10分弱で長者ヶ原。ヤマツツジを前景に富士山。その右には長九郎山など伊豆の山並み。ここで宿の女将さんから「下山したら食べてね。地元の甘夏。歩いた後に食べるとさっぱりしておいしいわよ。」といただいた甘夏を岡野と二人でザックに忍ばせてきました。サプライズでおやつタイム。
その後、大峠を経て暗沢山へ。
「一等三角点は立派ね」「誰が暗沢山なんて付けたのかしら?こんなに明るくて良い景色なのに」とお客様。声の先には伊豆の海と富士山。そして満開のヤマツツジの赤。
緑色の玉のように見えるのが子房(将来熟すと実になる)で三日月型に見えるのが腺体でした。
花の世界は奥深く、「花より団子」だった私もそのおもしろさにプライベート登山の時はルーペを持って楽しんでいますが、先に進まないのが難点です。
小峠から急な木段を10分弱で長者ヶ原。ヤマツツジを前景に富士山。その右には長九郎山など伊豆の山並み。ここで宿の女将さんから「下山したら食べてね。地元の甘夏。歩いた後に食べるとさっぱりしておいしいわよ。」といただいた甘夏を岡野と二人でザックに忍ばせてきました。サプライズでおやつタイム。
その後、大峠を経て暗沢山へ。
「一等三角点は立派ね」「誰が暗沢山なんて付けたのかしら?こんなに明るくて良い景色なのに」とお客様。声の先には伊豆の海と富士山。そして満開のヤマツツジの赤。
長者ヶ原に戻り、ヤマツツジを眺めながら昼食。行きは周りのヤマツツジに目がいき気が付きませんでしたが、付属体と呼ばれる部分が「チョコレートショコラ?」のような珍しい形と色。調べるとイズテンナンショウ。
企画当初は、石部の棚田へ降りる予定で下見に来ましたが、靴マーク2では歩けない悪路の為、往路を戻る事にしました。バスで石部の棚田へ。展望台下には売り上げの一部を棚田の保全に充てるという自販機があり、コーヒーを購入。舩原温泉で入浴し、東京に戻りました。
「上野さん、こんな場所を良く見つけたね。良い景色を見る事ができて、食事も温泉も良かったし大満足。」
企画した人間にはこの上ない嬉しいお言葉をかけていただきました。ゴールデンウイーク後半の天気予報が発表されると雨マーク。私も含め上・下雨具で自宅を出発したお客様もいらしたこのツアー。しかし、今回も予報は外れ雨に降られず、2日目は快晴。富士山を眺め、花も海の幸、そして温泉も楽しんだ山旅でした。
企画した人間にはこの上ない嬉しいお言葉をかけていただきました。ゴールデンウイーク後半の天気予報が発表されると雨マーク。私も含め上・下雨具で自宅を出発したお客様もいらしたこのツアー。しかし、今回も予報は外れ雨に降られず、2日目は快晴。富士山を眺め、花も海の幸、そして温泉も楽しんだ山旅でした。
【写真・文 上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1


















