御池岳と竜ヶ岳
鈴鹿山脈北部のお花見山行

2023年5月18日(木) 一日目
鈴鹿山脈のお山の新コース、御池岳(おいけだけ)と竜ヶ岳に登ってきました。今回は朝妻ガイドと添乗スタッフ2名(岡田&安井)の3名体制。名古屋駅でお客様の到着を待ちます。
 朝妻ガイドより2日目の天気が雨予報のため、行程を入れ替えるとの説明がありました。晴れている初日に、歩行時間が長い竜ヶ岳へと登ります。竜ヶ岳は笹原に咲くシロヤシオがあたかも羊の放牧のようだと、花の時期には特に人気のお山です。宇賀渓登山口に着くと駐車場には多くの車が停まっていました。少し遅めのスタートになりましたが、羊の群れを楽しみに遠足尾根で登っていきます。
1、遠足尾根登山口
遠足尾根登山口

気温が30度近いこの日は蒸し暑く、たまに吹く風が熱くなった身体を冷ましてくれます。杉と檜の植林帯の急登をゆっくり登っていくと、広葉樹の新緑が眩しい尾根へ出ます。

2,樹林帯を登る
樹林帯を登る
3,新緑が眩しい
新緑が眩しい

目指す山頂への稜線も見えて、シロヤシオの白、ヤマツツジの朱色もお目見えです。

4,左奥が竜ヶ岳山頂
左奥が竜ヶ岳山頂

途中、登山道ですれ違った地元の方から、今年のシロヤシオは当たり年ですよ! と聞き、期待も膨らみます。こちらのシロヤシオの花は関東のシロヤシオより少し小ぶりですが、沢山の花をつけていました。

5、シロヤシオの花
シロヤシオの花

6、山頂への最後の登り
山頂への最後の登り

シロヤシオの羊の群れは山頂への最後の斜面から見ることができました!

7、シロヤシオ羊の群れ
シロヤシオ羊の群れ

この日は空気が霞んでいて鮮やかさにはやや欠けましたが、朝妻ガイド下見の際は茶色の野原だったそうで、十分感動の景色とのことです。山頂は360度の展望が広がりますが、やはり霞んでいます。
翌日登る御池岳や隣の藤原岳は近くに見ることができました。

8,奥の左側が御池岳
奥の左側が御池岳

下りは金山尾根で下ります。シロヤシオと同様に多いアセビの木々を掻き分け、石灰岩や根っこの露出に積もった枯葉に気をつけて下っていきます。魚止滝でマイナスイオンを浴びて、丸太橋を渡ればあとは林道歩き。最後まで気をつけて!

9,魚止滝
魚止滝
10.丸太橋
丸太橋

名古屋駅着後すぐの登頂に加えて、暑い一日に熱中症気味のお客様もいらっしゃいましたが、怪我なく無事下山完了!この日のお宿六石高原ホテルでゆっくりと疲れを癒し翌日に備えます。

2023年5月19日(金) 二日目
二日目は予報通り朝から雨、時折風も強く吹いています。
朝妻ガイドより、登山口へ向かい登山スタートしますが、状況によっては撤退もありうるとの説明がなされました。
 バスで待機を希望するお客様方に見送られ、コグルミ沢登山口からスタートです。スタート早々にヒル出現!レインパンツを這い上るヒルを後ろの方が取るという事態が数回発生しました。樹林帯で雨は多少遮られますが、降り続く雨に濡れ、ヒルと戦いながら登っていきます。それでも、冷たい雨ではなかったので、雨の日ならではの幻想的な緑や苔、バイケイソウの群落を楽しみながら山頂へ。

11,新緑とバイケイソウ
新緑とバイケイソウ
12,御池岳山頂
御池岳山頂

晴れの日に朝妻ガイドが下見した際の、山頂からの景色をどうぞご覧ください!

13,御池岳山頂から左奥に伊吹山
山頂から左奥に伊吹山
14,山頂付近からボタンブチ方面。中央が竜ヶ岳
山頂付近からボタンブチ方面、中央が竜ヶ岳

山頂では写真撮影を済ませ、さっさと下山開始です。雨水増した登山道を滑らないよう気をつけて、休憩も少なめに下山完了。
さぁ、温泉へ! とバスに乗り込みましたが、ヒルをお連れしたようで、バスの中でもニョロニョロと…私も長袖Tシャツの袖を捲ると1匹吸い付いていました。ヒルの吸血初体験でした。バス車内は暫しヒル退治の時間となりました。幸い大流血にはならず、皆さん阿下喜(あげき)温泉で温まり、名物の十割そば(ツアーには含まれていません)をいただいて名古屋駅へと向かい解散となりました。

暑かった竜ヶ岳、雨の御池山、皆様2日間大変お疲れ様でした!

【文・写真/安井美和】
【写真/朝妻照子】