守門岳と浅草岳
ヒメサユリの花どきに
2023年7月2日(日)1日目
新宿を7時前に出発。添乗は岡野と上野。上野は2018年に添乗し5年ぶり。とにかく暑かったという印象。道の駅いりひろせで合流。道路わきの温度計は31度で前回よりは低め。ちなみに2018年は36度!
粟ヶ岳・御神楽山・人形山・金剛堂山、そして浅草岳・守門岳(すもんだけ)と連続して日本二百名山・日本三百名山の添乗が続きます。
粟ヶ岳で、暑さと足元の悪さを経験し、私は順応?できていましたが、暑さになれていないと堪えます。細い山道で対向車が来ないように祈りつつ、ネズモチ平へ。
林道から山道に入ると、急登が続きます。少し水が流れている箇所や岩場も超えて行きます。暑いのでこまめに水分を補給しながら進みます。
前岳の分岐の先で雪渓を登ります。青空と雪渓。視界も広がります。樹林帯は少し虫がいましたが、稜線にはトンボが飛んでいます。ブヨを食べてくれるトンボさん。ありがとう!
花と展望を楽しみながら登ると浅草岳山頂。前岳の分岐まで戻ります。下りは念のためアイゼンを装着。安全第一です。
雪解け直後の登山道脇にはお花がたくさん。登ってくる途中で、地元の方と少しお話をしました。
「ヒメサユリ、先週では早いし、来週ではちょっと遅い。一番良い時に来たね」と。
確かに、前回よりお花が多く見る事ができました。今年は開花が早い分、今まで見られなかったお花も咲いているようです。
前の方から鐘の音が聞こえます。浅草の鐘 心得「心静かに打つ鐘は、余韻嫋嫋谺(よいんじょうじょうこだま)して清めたまいし浅草の山嶺」と書かれていました。
「余韻嫋嫋」とは、心地よい音や懐かしい音などが、ずっと残って消えないさまを意味するとの事。
ここまで降りれば、あとは林道歩きでスタート地点のネズモチ平へ。途中、沢を何本も超えるので、靴も洗えます。今晩は、魚沼市の民宿でお世話になります。女将と若女将の手作り料理、魚沼産のコシヒカリと山の幸を堪能しました。
2023年7月3日(月)2日目
今日はお宿で作っていただいた朝弁当を食べてから、出発。登山口まで、チャーターしたマイクロバスで大原スキー場の登山口へ。今日も暑い!それでも、時折吹く風が心地よい。途中からガスが出ていて、暑さは和らぎました。岩場もありますが、今日もお花がたくさん。
今日も雪渓を歩きますが、のぼりなのでアイゼンはバスに置いてきました。前回は咲き始めだったトキソウやミヤマクルマバナもたくさん見る事ができました。前を行くお客様が「これ、子熊の足跡かな?」確かに…
守門岳山頂に到着。残念ながら、展望無し。
「きっと下界は晴れているね。降りたら晴れかなー」写真を撮って青雲岳へ。
今回、ヤマナメグジに何度か会いました。どちらが前かわかりにくい個体もありましたが、よく見ると短い触覚がありました。途中で、きれいなカメムシを見つけました。帰宅して調べると、「ツノアオカメムシ」
大岳を経て、展望台に到着。途中、ガスが流れて時折視界が開けましたが、残念ながらガスが取れる事はありませんでした。下りは、階段や急で滑りやすい箇所も多く、中々の難路。
駐車場に到着すると、守門岳の山頂が見えました。新しいトイレとインフォメーションルームができていました。昨年11月に完成したようです。道の駅いりひろせで、ガイドさんとお別れし温泉へ。渋滞もなく、新宿に戻る事ができました。梅雨の最中ですが雨の心配もなく、花と温泉、そしておいしい山の幸を楽しんだ山旅でした。
【写真・文 上野ひろみ】
日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ1
信州登山案内人
↓現在ご予約受付中の甲信越の山はこちら↓
2023年9月18日(月・祝)・10月9日(月)・10月22日(日)・11月5日(日)恵那山と木曽路 神話の山と歴史街道、人気のコース
2023年10月1日(日)・10月13日(金)蓼科山 大月駅集合解散
2023年10月8日(日) 金峰山 塩山駅集合解散