赤岳~小泉岳~緑岳と富良野岳
大雪・十勝山系の眺望と花を訪ねて
こんにちは。
夏も本番。高山植物も本番。今回は、「花の大雪山国立公園ハイキング」とも呼べる、3日間のツアーに同行です。アイヌ語でカムイミンタラ(神々が遊ぶ庭) と呼ばれる大雪山。まさに、神々が遊ぶ庭、
花々の楽園が広がっていて、なかなか足の進まない、前に進めないルートでした。写真とともにお届けします。
1つめの登山は、東側から。旭川空港からぐるりと東へ回り込みます。層雲峡のビジターセンターに立ち寄った後、未舗装の道路を10キロ、日本秘湯を守る会にも入っている大雪高原山荘へ投宿。温泉で移動の疲れをとり、翌朝、山荘から出発。今回は縦走のため、バスは下山口に先回り。「ツアーの良いところは、ピストンだけでなく、縦走ができることだよね」とおっしゃってくださるゲストも。本当にその通り!
1つめの登山は、東側から。旭川空港からぐるりと東へ回り込みます。層雲峡のビジターセンターに立ち寄った後、未舗装の道路を10キロ、日本秘湯を守る会にも入っている大雪高原山荘へ投宿。温泉で移動の疲れをとり、翌朝、山荘から出発。今回は縦走のため、バスは下山口に先回り。「ツアーの良いところは、ピストンだけでなく、縦走ができることだよね」とおっしゃってくださるゲストも。本当にその通り!
登山口1230mから、最初に目指すは2020mの緑岳。結構な標高差だなと思ったのですが、これが驚くことに、足元のエゾコザクラに励まされ、するりと登れるのです!全然辛くない。足元には可愛らしい花々、視線を上にあげれば、日本離れした、雄大で広々とした景色、遠くにトムラウシや旭岳、白雲岳も望めます。
事前にバス内で、田中澄江さんの「新百名山」に目を通してきました。小泉岳はチョウノスケソウが紹介されており、「チングルマは知っているけれどチョウノスケソウは見たことない」「昔、八ヶ岳で見たことがある」と口々に、花談義で盛り上がるゲストの皆さま。そして、期待通り、いや期待以上に、チョウノスケソウは群落を作って待ち構えてくれていました。花だけの写真を撮ってみたり、遠くに山を入れた構図にしてみたり、コースタイムよりもかなりゆっくり、花を愛でながらの稜線歩きを楽しんだ1日でした。
2つめの山は南西に位置する富良野岳。十勝岳のすぐ隣です。こちらも「花の百名山」に掲載されている山。ハクサンイチゲの群落に期待して、十勝岳温泉登山口を出発。安政火口の荒々しい岩肌を横目に、標高をあげていきます。こちらも雪渓は一ヶ所残るのみでした。途中、頂上手前で、ザーッと通り雨にも合いましたが、それもすぐに止み、頂上からの十勝岳方面の景色、そして、期待通り、いや期待以上のハクサンイチゲに覆われた谷の景色を満喫できました。
谷を覆うハクサンイチゲ
何より天気に恵まれ、花のシーズンもちょうどよく、花好き同士のメンバーで会話も弾み、楽しい北海道の山旅でした。
【文/写真 青崎涼子】