尾鈴山と市房山~九州山地の二百名山

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10/31から11/2の2泊3日で宮崎県と熊本県にある日本二百名山の2座、尾鈴山と市房山へ行ってまいりました。2022年もツアーの企画がありましたが、台風による林道通行止めで残念ながら中止になったこのツアーは約5年ぶりの催行となりました。

2023年10月31日 1日目
お昼頃、宮崎空港に到着という初日は移動のゆったりツアーですが、林道崩壊によりバスが登山口まで入れず2座とも少し長めの行程です。1日目は尾鈴山の麓の都農町に宿泊です。途中立ち寄った道の駅にて、都農町特産のミニトマトなどを行動食に購入していた方も。あまりイメージはわかないですが、尾鈴ぶとうを使った都農ワインも特産だそう。夕食時に河野ガイドが合流し、お山の説明をしてもらいました。

2023年11月1日 2日目
2日目は日の出前に出発です。ヘッドライトをつけスタート。登山口までは5、6カ所の滝を通過していきます。1時間ほどで登山口へ。

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甘茶の滝

最初の階段から急登ですが、1合ごとに標識もあり適度な斜度で歩きやすい。お天気も良く、紅葉も色づき始めており、気持ちのいい樹林帯歩きです。山頂の展望は無かったが紅葉が綺麗。天気がいいのでゆっくり昼食をとりました。

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尾鈴山山頂の紅葉

途中のビュースポットからは九重、祖母、大崩、傾が見えていました。今回は秋の尾鈴山でしたが、春はシャクナゲやアケボノツツジで綺麗だそう。
なお、別ルートの滝コースでは、例年10月中旬ごろ世界で尾鈴山のみに自生する固有種「キバナノツキヌホトトギス」が見られるそうですので、季節やルートを変えて是非再訪したいものです。
下山後、宮崎県と熊本県の県境の山「市房山」の麓、熊本県球磨郡水上村へ。市房観光ホテルに宿泊(パンフレット記載内容から変更となりました)です。
お風呂はアルカリ硫黄泉。トロトロつるつるすべすべ美人の湯〜
食事は全て手作りで美味しいこだわりの山菜料理や山女、猪、鹿肉など大変好評でした!

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市房観光ホテルの夕食

2023年11月2日 3日目
3日目は朝食をいただいてから市房山へ出発です。米良三山のひとつの市房山は、昔からお嶽さんと崇められる信仰の山だそう。4合目の市房神社までの参道には樹齢1000年と言われる巨大な市房杉が。
皇居新宮殿の天井板の資材として献上されているそうです。

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巨大な市房杉

神社から上は木のハシゴ、壊れたハシゴなど少し険しい道を進み、7合目辺りから遠くの景色が見えてきます。北に阿蘇五岳東に日向灘、南西に雲仙岳、南に霧島連山で絶景です。

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ハシゴ通過
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霧島連山


山頂から少し先に岩の裂け目に大きな岩が挟まってできたチョークストーン、"心見の橋"と呼ばれるスポットが。

どうしてこうなのったのかが気になります。希望者のみ見に行きました。


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「心見の橋」


下山後は湯山温泉元湯に立ち寄り、宮崎空港へ向かい帰路へ。渋めな2座でしたが、両日とも秋晴れの登山日和で、景色良し、雰囲気良し、登りごたえもあり予想以上にいい山でした!

宮崎と熊本の良い山、美味しい食事と温泉、オススメです!


【文・写真:添乗ガイド 渡辺四季穂】

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